中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

ファブリカコミュニケーションズを買った理由①

1.ファブリカコミュニケーションズを買った 2021年の年末から2月にかけてファブリカコミュニケーションズを買った。 買い進めている時はいつも米津玄師の「パプリカ」が頭の中に流れてきて困った。おっさんの駄洒落など百害あって一利なしだが、個人の脳…

2021年を振り返る⑥・・総集編

1.結果として 2月に入ってもいまだに2021年を振り返っているこのシリースも今回で最後。 最終的な2021年のパフォの記録を残す。 年初来からの運用資産の変動は +10.74%だった。 あんまり意識していないけど、日経平均は+4.91%、TOPIXは+10.39%だからギ…

エフアンドエムへの投資と教訓・・・2021年を振り返る⑤

1.ラベンダーの花束 ひどい相場が続いていますがいかがお過ごしですか。 相場に対する恨みつらみはTwitter等でいくらでも聞けるので、このブログでは書きません。私は何が起きても平常運転を続けるテレビ東京をリスペクトしてます。このブログも相場環境に…

セゾン情報システムズへの投資とその終焉・・2021年を振り返る④

1.セゾン情報システムズのビジネス セゾン情報システムズのビジネスを簡単に説明するのはとても難しい。 セゾン情報システムズはクレジットカード会社であるクレディセゾンの持分法適用会社で、クレジットカード業界や流通業界向けのシステム開発や運用を…

パワーソリューションズでお金を減らした事・・・2021年を振り返る③

1.パワーソリューションズの売買履歴 パワーソリューションズを買ったのは2020年の8月から9月だ。2,500円~2,700円くらいの株価で購入した。最大で運用資産の9.5%を占めていた。 そして2021年の2月~3月に損切りした。売却した時の株価は2,070円~2,120円…

イー・ロジットでお金を減らした事・・2021年を振り返る②

1.イー・ロジットへの投資は失敗した イー・ロジットへの投資でお金をずいぶん減らした。記憶を削除したくなる程度には失敗した。しかし記憶を削除すると本当にただの損になってしまう。失敗から学ぶ事ができれば損失は勉強代として記帳される。クソ高い勉…

失敗した投資とは何か?・・2021年を振り返る① 

1.2021年は計画未達 今年は大きく資産を増やした方が多い印象だけど、私のパフォは+11%くらいだった。大納会まであと数日間残しているが、ここから大きく動くことはないだろう。たぶん。 私の目標は年間+25%だ。指標がどうであれ+25%を目指す。 ・他者…

きずなHDの新中計④・・私の予想

1.ぼくのかんがえたみらいのP/L きずなHDの新中計についての記事は今回が最後。前回はきずなHDの考えるストーリーを考察してみたが、今回は私自身が計算した未来の数字について書いてみたい。 私が考えた数字なので、信憑性はとても低いです。 また、想定…

きずなHDの新中計③・・数字を補完してみた

1.企業の予想、個人の予想 前回の記事から1ヶ月以上経過してしまった。 新しい中計が発表されてストップ高になったきずなHDの株価。次の日に天井を付けてその後垂れて、もう一度上げ始めている頃に続きの記事を書いている。 旬を逃しているような気もして…

きずなHD・・希薄化はあるか?(新中計②)

1.出店ペースの加速と資金 7月15日に新しい中計を発表したきずなHD。 出店ペースを上げながらも1ホールあたりの想定葬儀件数予想を下方修正、売上予想はほぼ横ばいながらも利益予想は上方修正。そんな内容の中計だった。 売上と利益について深堀りした記…

きずなHD・・新しい中期経営計画について①

1.新しい中計の発表 きずなHDは7月15日、4Qの決算と共に新しい中期経営計画を発表した。 きずなHDは2020年7月21日にも中期経営計画を発表している。わずか1年で計画を立て直した訳だが、その内容は前回より更に強気なものとなっていた。 具体的にはホー…

巨大地震と株式投資①・・巨大地震が起きる場所

1.地震はこわいか? 地震はもちろん怖い。 「地震・雷・火事・親父」と昔の人は言ったが、現代の世の中で地震以外の3者はほとんど怖くない。命を失うリスク、財産を失うリスクは地震だけが圧倒的に大きい。 地震については正しく危険性を評価して対策する…

きずなHD⑦・・バリュエーションについて③

1.これまでのまとめ 営業利益は以下のような式で求めることができる。 営業利益 = 売上 - 原価 - 販管費 2023年5月期の会社計画である営業利益は1,027百万円。これが本当に達成できるかどうか評価するため、売上と原価について考察していった。 今回は…

きずなHD⑥・・バリュエーションについて②

1.中期経営計画と利益 前回の記事では2023年5月期の売上目標の達成の可能性について考えてみた。 今回は利益の目標達成の可能性について考えてみる。 中期経営計画をもう一度見てみる。2023年5月期の当期利益のは554百万円だ。 2020年から比べて+163.8%成…

きずなHD⑤・・バリュエーションについて①

1.中期経営計画と株価 きずなHDは2020年7月に中期経営計画を発表している。 3年後の2023年に売上 10,420百万円、当期利益 554百万円という計画を定めた。 2020年5月期は売上7,676百万円、当期利益210百万円だった。 2021年3月11日の株価は1,532円。時価総…

きずなHD④・・予測可能な未来とリスク

予測可能な未来、だが未確定 未来は予測可能なものもある、という話を最初に書いた。 きずなHDの未来は上の図の中のレベル1に近いのではないか。 そんな話を書いたが、もちろんバラ色の未来が100%保証されているわけではない。保証されているならそれは株…

きずなHDを買った訳③・・成長のための戦略

1.きずなHDと業界の現状 2021年現在、きずなHDは89の直営ホールを運営している。 主な展開エリアは、宮崎県(21ホール)、熊本県(16ホール)、北海道(17ホール)、千葉県(16ホール)、愛知県(12ホール)などだ。 きずなHDの売上に占める直営ホールの割…

きずなHDを買った理由②・・葬儀業界について

前回の記事の反応が良くて嬉しい。 twitterのフォロワーさんも増えて励みにもなった。 気分良く続きを書きます。 今回は葬儀業界の特徴について書きます。 1.葬儀の特徴について 葬儀業界の特徴を箇条書きでまとめてみた。 ① 宗教がからむ 葬儀といえばお…

7086 きずなHDを買った理由①・・予測可能な未来

1.きずなHDを買った きずなHDは葬儀会社だ。葬儀サービスを展開している。 2021年1月12日から14日にかけて、このきずなHDを買った。 1月10日に本格的購入を決定したが、そのすぐ後の1月14日に2Qの決算発表が予定されていた。決算後に株価が跳ね上がって…

私は税金が嫌いだ

諸君 私は税金が嫌いだ 諸君 私は税金が嫌いだ 諸君 私は税金が大嫌いだ 所得税が嫌いだ 消費税が嫌いだ 自動車税が嫌いだ 住民税が嫌いだ 贈与税が嫌いだ 揮発油税が嫌いだ 法人税が嫌いだ 入湯税が嫌いだ 固定資産税が嫌いだ 健康保険料が嫌いだ 雇用保険…

反省すべき投資・・2020年を振り返る④

1.医学生物学研究所 医学生物学研究所を購入を開始したのは3月30日だ。4月1日までの3日間で、3,770円~3,825円の値段で買った。 普段株を買うときはもう少し分散させながら買うことが多いのだけど、このときは集中して買った。コロナ関連銘柄として急騰し…

うまくいった投資・・2020年を振り返る③

年は明けたがもう少し2020年を振り返る。大発会までまだ時間があるのでまだ大丈夫。前回の予告通り個別株の投資結果について書きます。 まずはうまくいった投資について。 1.2020年はアズームの年だった 最初にアズームを買ったのは4月3日だ。1,602円で200…

コロナショック(後編)・・2020年を振り返る②

1.コロナショックの底の風景 コロナショックは、下がっていく時より復活してきた時の方が迷いが大きく、精神的に辛かった。 前回に引き続きその時の気分を twitterで振り返ってみる。 3月19日金曜日のツイート。お金は大きく減っているけどそれほど絶望…

コロナショック(前編)・・2020年を振り返る①

1.2020年は波乱万丈 あと3営業日で2020年が終わる。 2020年の相場を四字熟語で表すと「波乱万丈」だろう。 新型コロナ感染症のパンデミックが起こり、コロナショックが起きた。その後はバブルのように株価が上がっていった。今年の相場はリーマンショック…

PSOLを買ったわけ⑦・・企業価値と株価について

1.成長のためのボトルネック ちょっと前にTwitterでこんな事をつぶやいた。 具体的には一時期のニンテンドースイッチをイメージすればいい。 どこの店舗でも品切れ、Yahooオークションで定価よりずっと高値がつくような状態では、商品の供給イコール売上に…

PSOLを買ったわけ⑥・・RPAについて

1.RPAとは何か PRAとは「Robotic Process Automation(ロボテック・プロセス・オートメーション)」の略だ。つまりロボットにプロセスを自動的にやらせるシステムだ。 PSOLの分析記事の第一回目にも少し書いたので、覚えていない方はもう一度読んでみて下…

PSOLを買ったわけ⑤・・市場規模と成長性とゴールドラッシュのスコップ

1.ニッチな市場の規模 PSOLは、資産運用を行っている金融機関に導入された各種汎用システムを利用しやすいようにアレンジし最適化する、というビジネスを行っている。 実に面倒くさそうな仕事だが、類似案件を多くこなしてノウハウを蓄積しながらサービス…

PSOLを買ったわけ④・・IT業界の仕組み

1.下請け・孫請け・ひ孫受け トヨタやホンダのような自動車メーカーには、部品提供その他のためにたくさんの下請け企業が存在する。大手ゼネコンにも、たくさんの下請け孫請け企業が存在する。 これらはピラミッド構造を形成する。下に行けば行くほど企業…

PSOLを買ったわけ③・・MD制とは何か?

1.MD制とは何か PSOLは「MD制」という社内制度を展開している。 MDとは「Managing Director」の略だ。 顧客企業に導入された各種の汎用システムを、それぞれの企業が利用しやすいようにアレンジし最適化するのがPSOLのビジネスだ。 このビジネスを実行する…

パワーソリューションズを買ったわけ②

1.PSOLの面倒な仕事とニッチな顧客 顧客企業に導入された各種の汎用システムを、それぞれの企業が利用しやすいようにアレンジし最適化する。 それがパワーソリューションズ(以下PSOLと略す)のビジネスだ。 このビジネスはたぶん、とても面倒くさい。 私…