中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

え?バイトのやりすぎで留年?時給は?

着ぐるみのアルバイトのイラスト

1.学生時代のアルバイトの思い出

学生時代に一度もアルバイトを経験しないで社会人になった人を時々見かける。

初めてそんな人に会ったときはとても驚いたが、珍しくもなんともない事がわかった。お金が潤沢にある人はわざわざアルバイトをする必要性がない。十分なお金が親から送られてくるのだから。

 

私は貧乏学生そのものだった。貧乏なのでお金を稼ぐ必要があった。だからずいぶん色々な仕事をやった。

ビデオレンタル店の店員、食品工場の単純なライン作業員、遺跡の発掘員、コンサートのスタッフ、自動車学校の合宿所の当直、結婚式場のスタッフ、お花見会場の清掃員、食堂の皿洗い、塾講師、リンゴ農家の手伝いなど。

いろいろな仕事が経験できたし、振り返ってみれば楽しかった。そしてちゃんとお金を稼いだ。

 

私が学生だった頃は、アルバイトが楽しくてそちらが本業になっているような学生も時々いた。大学よりアルバイトの方が生活の中心となり、寝坊やなんやらを繰り返してあまり学校来なくなる。そのうちに出席日数が足りなくて留年する。

そういう学生もいた。

 

最近はどうなんだろう?

アルバイトが楽しくて仕方がない人っているんだろうか?それで留年する人もまだいるんだろうか?

 

 

2.アルバイトのコスト

バイトのやりすぎで留年するなんていうバカなやつはいない。

そう言われてしまえば話は終了してしまうんだけど、本当に昔はいたんだ。バイトをやりすぎて留年する学生が。しかも、結構たくさん。

 

「〇〇は1ヶ月で26日シフトに入っているらしい。今月16万円稼いだって」

そんな話を時々聞いていた。

16万円と言えば大金だ。手取りでそのくらいしか貰っていない会社員なんて、令和の世の中になった現代でもいくらでもいるだろう。

 

しかし、そのせいで留年した場合。

その瞬間16万円の稼ぎは激減する。

 

日本で多分一番学費が安い国立大学の場合、一年間の学費は 53万5,800円だ。

1ヶ月間4万4,650円となる。学費だけでこれだけかかっている。

毎月16万円稼いでも、毎月の余分にかかる学費を引くと11万5,350円。ひと月の収入としては一気にパッとしなくなる。

 

もちろん学生生活にかかるお金は学費だけじゃない。お腹も減るし、着る服も必要。アパートにも家賃が発生する。

 

わたしは正しい田舎の貧乏学生だったので、1ヶ月間の家賃は14,000円だった。今どきそんなに安い家賃のアパートで暮らしている学生はごく少数だろう。

首都圏の一人暮らしをする学生が払う1ヶ月あたりの家賃の平均は56,783円らしい。

一人暮らしを始める新入生の家賃相場・平均家賃・通学時間は?東京・首都圏最新版

 

また、全国大学生活協同組合連合会(COOP)が実施している調査によると、2018年の自宅から通っていない学生への仕送りの平均額は1ヶ月あたり7万1,500円だった。第54回学生生活実態調査の概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

 

これらの数字から、学生ひとりの1ヶ月の生活コストは7万円だと仮定する。

そうすると、留年した大学生がアルバイトで1ヶ月16万円稼いだとしても、学費で4万4,650円、家賃その他の生活費で7万円引かれるわけだから、残りは4万5,350円しか残らない。1ヶ月頑張ってその程度だ。

更に、実は親がこっそり払っている健康保険料や、学生も取られる国民年金などの支払いもある。

 

更に更に、何にも代えがたい時間が失われる。若い時の1年は40過ぎの人の5年間に相当する。と、個人的に思う。

そんな貴重な時間をはした金と交換するのか?

 

 それらをすべて考えると、時給はいったいいくらになるんだろうか。数十円くらいか?あるいはマイナス時給かもしれない。

それでも大学よりアルバイトを優先するのか?

アホなのか?

 

 

3.コストの意識は株式投資で身につく

このブログでは若者の株式投資を推奨している。

 

株式投資をすると、コスト意識がものすごく身につく。これは株式投資の副産物だ。

 

MMD研究所というところの調査では、PAYPAYの普及率はスマホを持っている人に限っても2019年2月の段階で8.1%しかいないそうだ。2019年2月 QRコード決済サービスの利用に関する調査

でも、ちゃんとした個人投資家のPAYPAY使用率は80%を超えていると思う。

普通にお金を支払って20%も還元されるのだから、使わない手はないでしょう。

 

そのような判断ができるようになる能力、面倒な登録をして使えるようにする行動力。

これらはすべて株式投資をすれば手に入る。

だって、20%キャッシュバックだよ?株で20%稼ぐのがどれほど大変かわかってる?

それがリスクなしで手に入ったんだよ?

もう20%キャッシュバックキャンペーンは終わっているけど、それでもちょこちょこお得な事をやっているよ。なんでやらないの?やらない理由がわからない。

 

 

4.まとめ

ちょっと話が脇にそれた。

言いたいのは1つだけだ。

 

「投資家なのに、まさか留年する奴はいないよな?」

 

できれば浪人も避けてくれ、息子よ。

 

 

千里の馬は常にあれど伯楽は常にはあらず

ウマヅラハギのイラスト

1.投資家の妄想

「あの時に〇〇しとけば、今頃ぜんぜん違う人生を歩んでいただろうなあ・・」

 

お盆休みに帰省し、つい高校時代のアルバムなどを見てしまう。ちょっとしたきっかけで昔の記憶がよみがえる。

10年以上前の記憶が、当時の感情とともに浮かんでくる。深い水の底から泡がふわふわと上がってくるようだ。

そして甘酸っぱくて死にそうになる。

 

記憶のなかで自分がとった選択、あるいは取らなかった選択が、その後の人生をどのように変えていくか妄想する。

妄想は楽しいけど役に立たない。過去は決して変わらない。そんな事は言われなくてもわかっている。

まあ、おじさんの娯楽のひとつだ。人の娯楽にケチをつけてはいけない。

 

 

「あの時あの株を買っていれば、今頃もう億を超えているのに」

これは多くの投資家が考えることだ。買っていたら、売らなければ

「たられば」だ。

これは投資家の娯楽のひとつかもしれないが、あまり健全じゃない気もする。

 

 

2.とんかつは買ったけど

健全じゃない、といいながら1つ例を。

アークランドサービスホールディングスという会社について。

 

中学生は「アークランドサービスホールディングス」と言われてもピンとこないと思う。でも「かつや」なら知っているだろう。アークランドサービスホールディングスはとんかつの「かつや」を展開している会社だ。

 

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そのアークランドサービスホールディングスの10年チャートがこれだ。

 

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解説不要なほど、はっきりと株価は上昇している。

2012年1月4日の株価は 170.8円だった。

それが2018年1月4日には 2,671円まで上昇している。

株価は6年で15.6倍になっている。

 

その間、株式投資家を名乗りながらその株を買わず、とんかつばかり買っていた。

ああ、なんてこった。とんかつじゃなくてアークランドサービスホールディングスの株を買っておけば、今頃運用資産1億円を超えていたのに・・。

 

 

3.テンバガーは常にある

このように、株価が10倍を超えて上昇する株を「テンバガー」という。

長期投資家は誰もがテンバガーに憧れる。

私も憧れているが、一度もつかんだ事はない。

 

しかし、テンバガーは常にある。

2018年の1年間だけで、その株価を10倍にした銘柄は5つあった。

現在日本の株式市場に上場している会社は 3,673社ある。この中のどれかは、間違いなくテンバガーになる。

 ただそれがどの会社かわからないだけだ。

 

タイトルの「千里の馬は常にあれど伯楽は常にはあらず」というのは中国のことわざだ。「千里の馬」というのは1日千里(現在の距離では400km)も走れる優秀な馬のこと、「伯楽」とは、馬の素養を見抜ける人の事だ。

 

直訳すれば、「素晴らしい馬は常にどこかにいるけど、それを見抜ける人はあんまり居ない」という意味になる。

これは、「素晴らしい人材はいつもいるんだけど、それを見抜いて抜擢できる人はあんまり居ない」という意味で使われる。

 

「俺は本当はすごく有能なんだけど、だれも抜擢してくれない。だからこんなところでくすぶっているんだ・・。」

どちらかというとそんな中二病患者が使いそうなことわざだ。才能を見出して使ってくれない上司が悪い、環境が悪い、産まれてきた時代が悪い・・。

そんな事を言っている時点で「千里の馬」ではありえない。

 

だけど株式投資家にとっては身につまされる。 

テンバガーは常にあるのだから。

ただ、それを見抜ける投資家はとても少ない。

そしていつもクソ株クソ株といつも文句を言っている。

そんな事を言っている時点で「クソ投資家」決定だ。

 

私ですか?

ええ、テンバガーなんて一度もつかんだ事はないですよ。

 

 

  

 ← このマンガ、未読の方は是非一度読んでください。

           女性向けですが、男性でも楽しめます。破壊力がすごい・・。

あなたがどれだけ損をして感情的になってもマーケットはかまってくれない

サラブレッドのイラスト(栗毛)

1.決算シーズンが終わって

8月14日をもって夏の決算祭りが終わった。

私のポートフォリオを構成するマークラインズ、ウィザス、日本リビング保証、プレミアグループなどは、いずれも良好な数字を出した。

デジタルガレージ等、見た目がパッとしない決算を出した企業もあったが、内容的には悪くなかった。

 

ポートフォリオの半分以上が良好な決算を出したにも関わらず、私の資産は増えていない。むしろ減っている。

8月2日から今週末にかけての半月で、私の運用資産は4.20%減った。

 

決算が発表される事で株価は上下に変動する。

予想より良い数字を出せば上がり、予想より悪い数字を出すと下がる。

それが一般な動きなんだけど、今回の決算に限って言えば良い数字を出しても下がっている株が多い。

もちろん悪い数字を出すと叩き売られている。

 

決算の内容を見て「Yes!Yes!Yes!」と喜んだのもつかの間。

次の日「あれ、全然上がっていない?昨日見た数字は幻だったか?」

ともう一度決算資料を見直すこともしばしばだった。

今回の決算祭りは当たりのない宝くじだったのかもしれない。

まあそういう事もある。それが株式投資、なんだ。

 

 

2.株価が上がらないと

株価が上がらないと、多くの株主はフラストレーションが溜まってくる。

 

「なんで上がらないんだ、このクソ株!」

「株価対策をしろ、無能経営者!!」

「社長をクビにするのが一番の株価対策だ。」

 

ネット上にはそんな罵詈雑言があふれる。

 

ああ、じつに醜い。

感情的になってしまう人が株式投資をやって、勝てるか?

断言する。投資は感情的になると絶対勝てない。

 

不安とか、恐怖とか、雰囲気にながされやすいとか、強欲とか、ケチとか、熱狂とか。

どれもこれも株式投資の敵だ。

世の中に投資戦略は無数にある、ってことは何度も書いた。無数にあるどの投資戦略でも、感情的になると負けるのは共通している。長期投資でもデイトレでも、バリュー投資でも成長株投資でも、感情的になって勝てる投資戦略はない。

 

株価が下がって損をして感情的になるのは、カモにされて喰われて退場する一番の近道だ。感情的になった時はこの事を思い出そう。

 

 

3.株価が暴落する日も企業は金を稼ぐ

持ち株の株価が下がってつらい時に、思い出すと良い事がもう1つある。

どれだけ株価が下がった日も、その会社の中の人はお金を稼いでくれていることだ。

 

株を買うという事は、会社を買うことだ。株主になることは、会社の一部を所有する事だ。自分が(一部を)所有する会社がお金を稼ぐことは、自分のお金が増えるのとおんなじ事だ。

つまり株価が暴落しているその当日も、自分のお金は少しずつ増えていると考えればいい。

 

会社がお金を稼ぎ、資産を増やし、成長してさらにお金を稼ぐようになる。この状況が続けば、必ず株価は持ち直す。それなのに「クソ株、クソ経営者」と、お金を増やしてくれる人に対して文句を言うのはいただけない。

 

雨は必ず上がるし、冬はいつか終わる。冬が終わった時は、苦しいときも成長を続け資産を増やしていた企業の株価が復活する。

そう思えば、一時的な株価の下落に慌てふためくことはないはずだ。

 

 

 4.自分の感情は敵だ、他人の感情は味方だ

自分の感情に振り回される限り、投資で勝つことはできない。

 

しかし実際のマーケットは感情で動く。暴落時やバブルなど、株価が激しく動くときほどそれは著明になる。

感情が激しく揺さぶられて株価の動きが実際の企業価値とズレるときほど、マーケットはゆがんでいると言える。

 

マーケットのゆがみは投資家にとってチャンスだ。価値あるものを大幅に安く買う事ができれば、投資で負けることはほとんどないんだ。

他人の感情が激しく動くときほど儲けるチャンスだ。

 

そう考えると、こんな内容のブログを書いている場合じゃない。

もっと恐怖や不安をあおる文章を書くべきなんだな。うん。 

 

 

敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる

 

 

マークラインズ2Q決算分析・・・②、あるいはポジショントーク

手をあげて横断歩道を渡る小学生のイラスト

1.その他の事業が存在感を増している

マークラインズの事業の柱は情報プラットフォーム事業だ。

今回は、情報プラットフォーム事業以外の5つの事業について書く。決算前に書いた記事はこちらです。

 

この記事の中にこんな事を書いた。

「マークラインズの事業の柱は情報プラットフォーム事業だ。

情報プラットフォーム事業が2018年度の売上高の77%、利益の81%を占めている。

 

 情報プラットフォーム事業以外にも、マークラインズは5つの事業を行っている。

 コンサルティング事業、人材紹介事業、LMC市場予測情報販売事業、ベンチマーキング事業、プロモーション広告事業の5つだ。

この5つの事業を足して、ようやく売上高の23%、利益の19%となる。」

 

 

決算後は以下のように書き直さないといけない。

「マークラインズの事業の柱は情報プラットフォーム事業だ。

情報プラットフォーム事業が2019年度上期の売上高の71%、利益の81.4%を占めている。

 

 情報プラットフォーム事業以外にも、マークラインズは5つの事業を行っている。

 コンサルティング事業、人材紹介事業、LMC市場予測情報販売事業、ベンチマーキング事業、プロモーション広告事業の5つだ。

この5つの事業を足すと、売上高の29%、利益の19.6%となる。

 

「その他の事業」が、主力である情報プラットフォーム事業の伸び率を超えて成長している。

 

マークラインズの売上の3割、利益の2割を占めるようになっている。

 

 

2.月次がない予想はただの予想

「その他の事業」は月次がない。だから計算するのは難しい。予想するだけだ。

私は2Q発表前にこんな予想をしていた。

四半期ごとの各事業、売上の推移のグラフで、X軸の14のところが自分の予想。

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全体として以下のように予想していた。

マークラインズの「その他の事業」の、

2Qのセグメント売上は377百万円。前年比+63.2%。

2Qのセグメント営業利益は114百万円。前年比+50%。

 

 

実際はこんな感じだった。

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人材紹介とLMC市場予測が予想より良く、ベンチマークは予想よりずっと悪かった。

 

全体として以下のような結果だった。

マークラインズの「その他の事業」の、

2Qのセグメント売上は348百万円。前年比+52.0%。

2Qのセグメント営業利益は113百万円。前年比+52.7%。

 

売上は予想に達していなかったが、利益はほとんどピタリと当たっていた。

まあ完全に偶然なのでドヤる気にもならないんだけど。

 

それにしても、情報プラットフォーム事業が売上も利益も10%しか(!)成長していないのに、その他の事業は売上も利益も50%以上成長している。これは株主としてはやっぱり喜ばしい。

 

 

3.2Q後のそれぞれの事業のポイントとコメント

2Q前の記事に付け足して、2Q後のコメントだけ書いた。

 

① コンサルティング事業

・顧客企業の依頼に答えてコンサルティングを行う事業

・1Qの売上は58百万円、2Qの売上は56百万円。好調を維持。

・2018年5月より原価低減案を提案するコスト比較分析サービス開始。評判よさげ。

・2018年12月での従業員数は5名

・2018年度の利益率は36.9%、2019年度2Qまでの利益率は36.0%と素晴らしいまま。

 

② 人材紹介事業

・自動車業界に特化した人材紹介事業

・上のグラフから見ても、四半期ごとにデコボコしてる。

・デコボコの原因は、入社の次期が4月と9月が多いからか?

・1Qの売上は47百万円、2Qの売上は30百万円。今回あんまり下がらなかった!

・2018年度中に人員を増加している。売上増加につながる?

・2018年12月での従業員数は4名

・2017年の利益率は29%、2018年の利益率は18%、2019年2Qの利益率は42.9%!

・利益率すごく改善!自動車産業に特化しているからマッチングがやりやすいから?

・2018年の利益率が落ちたのは、人員増加の影響とのこと

 

③ LMC市場予測情報販売事業

・販売台数予測などの情報を売る事業

・イギリスのコンサルティング会社であるLMC Automotive Ltd. から情報を仕入れてる

・つまりイギリスの会社の、日本での販売代理店をやっている。

・1Qの売上は28百万円、2Qの売上は48百万円。2Qになって改善している。

・2018年12月での従業員数は2名

・利益率は21.1%。まあ代理店やっているだけだからこんなもんでしょう

 

④ 広告事業

・マークラインズのサイトにバナー広告を出すサービス

・売上は実に少なく、まだまだこれから

・1Qの売上は3百万円。2Qの売上は4百万。もっとがんばれ。

・受注は好調に推移していると決算説明資料にあり。3Q以降に期待。

・自社のサイトにバナーを貼るだけ。原価はほとんどかかっていないはず。

 

⑤ ベンチマーク事業

BMWやTeslaなどの車両を分解して分析したレポートを売っている

・調査のための、車両、部品調達代行サービスも行っている。

・1Qの売上高は59百万円、2Qの売上は14百万円。なんでこんなに下がった?

・セグメントとしては広告事業とまとめられている

・④と⑤の合計で従業員数1名

・④と⑤の合計で利益率39.5%、1人で稼いでますね。

 

 

 いずれも売上規模は小規模なんだけど利益率がいい。小規模だけど利益率のいいビジネスを多数抱えている、というのは心強い。

どれか1つがコケても他がカバーできるし。

 

5つのいずれのビジネスも、情報プラットフォーム事業の上に存在している。

プラットフォームを握っているからこそできるビジネスなんだと思う。

 

上等なご飯があるからこそ、素材のいい海鮮丼が美味いんだ\(^o^)/

 

 

4.全体のまとめ

全体のまとめとして、私は以下のような数字を予想していた。 

 

マークラインズの全体での2Qは

売上  1,226百万円  前年比 +22.4%

営業利益 430百万円  前年比 +23.5%

 

 

実際の数字は、

売上   1,199百万円  前年比+19.8%

営業利益    438百万円    前年比+22.3%

 

だった。

 

偶然だけど、営業利益は結構近かったと言えると思う。

 

 

というわけで、私の下手なポジショントークの時間を終わりにします。

お付き合いありがとうございました(^o^)。

 

 

   ←この本読んだけどやっぱりすごい。

            娘と息子にも読ませようと思う。

 

マークラインズ2Q決算分析・・・①

健康診断の結果を見ている女性のイラスト(笑顔)

1.沖縄は雨だった

夏休み、ということで沖縄に行ってきた。

妻と、高2の娘と中2の息子の4人で家族旅行。

台風9号による風と波と雨にずっと悩まされた。「亜熱帯の青い海で泳ぐ」という目的は達せられずに終わった。

それでも久しぶりの家族旅行は楽しかった。

 

休みが終わって再び仕事が始まる。

まだ頭ははっきりと動いてないけど、マークラインズ2Qの分析記事を書いてみる。

 

 

2.情報プラットフォームセグメントの予想と答え合わせ

 決算前に業績を予想した記事を書いた。

 

情報プラットフォーム事業は月次が出されている。その数字から売上や利益を予想したよ、という記事だ。

 

予想の答え合わせをする前に強調しておきたい。 

業績予想の数字そのものより、「月次から業績を予想する方法」を理解するほうがずっと重要だ。

魚そのものより、「魚を釣る方法」を理解する方がずっと重要なように。

 

マークラインズを例として、月次から業績を予想する方法を具体的に書いた。

結果より方法に注目してほしいんだ。

 

なんだか予想が当たっていない時の言い訳をしているみたいだが。

まあ、前置きはいいとして本題に移ろう。 

 

 

私は上の記事でこのように予想した。

 

情報プラットフォームセグメントの

売上は849百万円、営業利益は386百万円と予想する。

 

 実際の2Qの数字は以下の通りだった。

 

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 情報プラットフォームセグメントの

売上は850百万円、営業利益は464百万円。

 

 売上はびっくりするくらい当たっていた。

これは少しくらいドヤってもいいだろう。どやっ!

 

利益は私の予想より20.2%も良かった。

これは大外れだけど、予想よりもいいんだったらなんでもいい。 

 

なんでもいいと書きながらも、大外れになった原因について現在IRに問い合わせしています。 

その原因がはっきりしたらまた書きます。

 

 

 3.情報プラットフォーム事業の内容

情報プラットフォーム事業について、もう少し内容に踏み込んでいく。

下はマークラインズの2019年2Q決算説明会資料だ。

 

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そしてこれが1年前、2018年2Q決算説明資料。

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残念ながら、売上高の伸び率は鈍化しているとしか言えない。

 

 

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このグラフの通り契約社数は順調に伸びている。

 

しかし伸び率はどうしても分母が大きくなれば下がってくる。1,000社が1200社に増加すれば20%アップだが、10,000社が10,200社に増加しても2%アップにしかならない。

 

マークラインズもちゃんと手を打っている。

名古屋支社開設で中部圏の営業を強化し、その結果も出ている。

しかし分母が大きくなれば、成長率についてはどんどんハードルが高くなっていく。

 

 

4.それでも成長するマークラインズ

情報プラットフォーム事業については順調に伸びているが、成長は鈍化している。

「もう成長企業じゃなくなった」

そんな風に言う投資家もいるようだ。

 

それでも会社全体としては成長率を維持している。

 

成長の理由は情報プラットフォーム事業以外の部分にある。

 

次回はマークラインズのその他の事業について書きます。

 

 

 

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じぶんの業績予想、みんなの業績予想

眼鏡をかけた女性のイラスト(ウェリントン)

1.マークラインズの決算後分析は次回以降に

先週の金曜日にマークラインズの決算が出た。

 

今日はブログに書いていた私なりの予想と実際の決算内容の比較と、今後のマークラインズの業績の展望について書くべきなのだろう。

このブログを読んでくれている方の中にはそれを期待している人もいると思う。少しくらいは。

 

でも、今週は私が夏休みなんだ。

夏休み中はいつも以上にぼんやりしているので、数字を使った文章は書けない。

 

だから決算後分析の記事は来週以降に書く。

決算発表は満足できる内容だった。自分にとってはそれで十分なので・・。

 

・・・こんな事だからPVが伸びないんだろうなあ。

 

 

2.じぶんの予想、みんなの予想

決算前に企業の業績予想をしよう、ということを勧めた。

業績予想の一例として、マークラインズの決算を実際に予想してみた。

 

ちゃんとしているマークラインズの株主なら、既に決算の数字を確認しているだろう。

私は、1月~6月の第2四半期の情報プラットムセグメントの売上を849百万円と計算した。実際の2Q決算で出された売上は850百万円だった。

 

月次が出ていれば、素人の私でもここまで精度が高い予想ができる。

 

 

でも、業績の予想までは半分しか達成されない。

 

7月30日の記事でこのように書いた。

「投資家の予想している数字」と、「企業の未来の業績」。この2つを正確に知ることができれば、とても手堅く儲けることができる。

 

「企業の未来の業績」の予想ともう一つ、「他の投資家が予想している数字」も分かると、株式投資ではほぼ負けなしになるだろう。

 

業績の予想は、私を含めたほとんどの投資家が行っている(たぶん)。その企業の未来の業績が悪化すると考えている投資家が多ければ人気がなくなる。その株を買う人が少なくなって、株価は下がる。

逆に、今後その企業が爆発的に成長していくと考える投資家が多ければ株価は上がる。

 

 

昨年度10億円の営業利益があった企業が2つあったとする。営業利益だけでなく、売り上げも自己資本率も業務内容もそっくりの企業だとする。

この2つの企業を、仮にA社とB社とする。

 

A社が今年度30億円の営業利益があると投資家が予想すれば、その高成長にふさわしい時価総額がつけられる。

B社が今年度8億円の営業利益しかないと投資家が予想すれば、そのジリ貧にふさわしい時価総額がつけられる。

 

昨年度同じ10億円の営業利益があったA社とB社。それなのに、投資家の予想だけで全然違った時価総額になってくるんだ。

実際の業績はまだ出ていない。重要なのは予想だ。

投資家の予想が企業の価値、つまり時価総額を決定するんだ。

 

 

3.勝手な予想と勝手な時価総額

そんなわけで、決算の数字を予想するだけでなく「他の投資家の予想」まで予想する必要が出てくる。

「他の投資家の予想」は、世の中にあふれている。

 

企業自身が「来期予想」を出しているところは多い。

四季報も独自に予想を出してくる。

アナリストと呼ばれる、業績予想でメシを食う職業もある。

証券会社が業績と株価を予想する「レーティング」というものがある。

それらを総合した「コンセンサス」というものもある。コンセンサスはYahooファイナンスでも見ることができる。

個人も業績を予想してブログやTwitterに書いたりする。私のように。

 

それぞれが勝手に業績や株価を予想している。

影響力のある証券会社や個人投資家が予想を出すと、それだけで株価が上下することも多い。

 

 でも、いずれは企業から決算が出される。それによって、発表以前に出された予想はすべて修正される。

以前に出されていた予想がすごく良ければ、その予想によって膨らんでいた株価は支えを失って地に落ちる。
いくら会社の予想より良くても、昨年の同期比からすごく成長していても、市場の期待を裏切る程度の決算だった場合、容赦なく売られる。

 

だから「他の投資家の予想している数字」が、実際の決算の数字と同じくらい株価形成の大きな要素になってくる。

 

 

4.時価総額は予想の総和

しかし、私自身はほとんど他の投資家の予想は参考にしていない。

考え方や新しい見方はとても参考になるが、鵜呑みにすることはない。

 

それに株価というのは最終的に、市場参加者の予想を平均したものだと考えることもできる。良い予想をしている人が多ければ株価は上がるし、悪い予想をしている人が多ければ株価が下がる。

それならば、実力より評価が低く、そのために安く放置されている株を買っておけばいい。わざわざ他の人の意見を拾って回る必要はない。

 

ああ、これはただのバリュー投資じゃないか。

 

 

 

マークラインズの決算は市場の予想より良かったようだ。

今日のような日経平均がドカンと下がるような地合いでも、それなりに株価を伸ばした。

 

最終的に株価は企業の業績に収束する。

それならば、地合いに流されずに企業の成長のみに焦点を絞って分析していけばいい。

 

 

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マークラインズ2Qの予想をしてみた

 

 

競馬のレースのイラスト

1.前回までのあらすじ

前々回の話:

企業が出してくれる情報は大事だよ。特に月次を出している企業への投資は、月次から業績を読むことが最低条件だよ。みんなやっているんだから、それすらやらないのは、負け組投資家一直線だよ。

やり方がわからない初心者のために、具体的なやり方を次回書くよ。ちょうどマークラインズが決算だからね。マークラインズの月次から次の決算の内容を予想してみるよ。

すぐ答え合わせができるから、楽しみだね。

 

前回の話:

月次のデータを元にいろいろ計算してみたよ。

2019年度2Qのマークラインズ、情報プラットフォームセグメントについて。

売上は849百万円、営業利益は386百万円だと考えたよ。

当たるかどうかはわからないので自己責任でよろしく。

それ以外のセグメントは次回書くよ。

 

 ↑ これまでのあらすじは書いたけど、せっかくだから本文も読んでください。

 

 

2.マークラインズ「その他の事業」

というわけで、今回はその他の事業について。

 

マークラインズの事業の柱は情報プラットフォーム事業だ。

情報プラットフォーム事業が2018年度の売上高の77%、利益の81%を占めている。

 

 情報プラットフォーム事業以外にも、マークラインズは5つの事業を行っている。

 コンサルティング事業、人材紹介事業、LMC市場予測情報販売事業、ベンチマーキング事業、プロモーション広告事業の5つだ。

この5つの事業を足して、ようやく売上高の23%、利益の19%となる。

(実際の数字は、売上高が159百万円、利益が66百万円)

 

 割合としては決して多くないが、それでも20%前後を占めている。マークラインズのこれからの成長にはかかせない事業だ。

 

 その5つの事業の、四半期ごとの売上の推移をまとめたのがこのグラフだ。

f:id:nigatsudo:20190801175754p:plain

 

 いつものようにエクセルで作ったグラフなのだけど。

縦軸が売上(単位は百万円)だ。横軸は4半期毎に目盛りが振ってある。

横軸の13が2019年1Q、12が2018年4Q、11が2018年3Q、となっている。

このグラフの次の14の部分がどうなっているか考えればいいわけだ。

 

 

3.それぞれの事業のポイントとコメント

ひとつひとつ検討していくんだけど、さすがに全部を書くのは大変そうだ。だから箇条書きでコメントだけ書くことにする。

 

① コンサルティング事業

・顧客企業の依頼に答えてコンサルティングを行う事業

・上のグラフから見てもすごく伸びている

・1Qの売上は58百万円

・2018年5月より原価低減案を提案するコスト比較分析サービス開始。評判よさげ。

・2018年12月での従業員数は5名

・2018年度のコンサルティング事業の利益率は36.9%と素晴らしい

 

② 人材紹介事業

・自動車業界に特化した人材紹介事業

・上のグラフから見ても、四半期ごとにデコボコしてる。

・デコボコの原因は、入社の次期が4月と9月が多いからか?

・1Qの売上は47百万円

・2018年度中に人員を増加している。売上増加につながる?

・2018年12月での従業員数は4名

・2017年の利益率は29%、2018年の利益率は18%

・2018年の利益率が落ちたのは、人員増加の影響とのこと

 

③ LMC市場予測情報販売事業

・販売台数予測などの情報を売る事業

・イギリスのコンサルティング会社であるLMC Automotive Ltd. から情報を仕入れてる

・つまりイギリスの会社の、日本での販売代理店をやっている。

・1Qの売上は28百万円

・2018年12月での従業員数は2名

・利益率は26.7%となかなか良い。きっと人件費があんまりかからないためと想像

 

④ 広告事業

・マークラインズのサイトにバナー広告を出すサービス

・売上は実に少なく、まだまだこれから

・1Qの売上は3百万円。もっとがんばれ。

・自社のサイトにバナーを貼るだけ。原価はほとんどかかっていないはず。

 

⑤ ベンチマーク事業

BMWやTeslaなどの車両を分解して分析したレポートを売っている

・調査のための、車両、部品調達代行サービスも行っている。

・1Qの売上高は59百万円

・セグメントとしては広告事業とまとめられている

・④と⑤の合計で従業員数1名

・④と⑤の合計で利益率39.5%、1人で稼いでますね。

 

 

4.結論(というか、ただの予想)

 それぞれの事業の数字を予想して、2Qの数字を組み込んだグラフを作ってみた。

 f:id:nigatsudo:20190801185143p:plain

 横軸に14の数字を加えてある。

上のグラフとも比べてみてほしい。

 

ちょっと人材紹介の売上は下げすぎたか?まあただの予想なので。

細かい数字や根拠は書かない。結論だけ書く。

 

マークラインズの「その他の事業」の、

2Qのセグメント売上は377百万円。前年比+63.2%。

2Qのセグメント営業利益は114百万円。前年比+50%。

 

一応いろいろ計算して出した数字だけど、当たらないだろうとも思ってる。

月次が出ているわけでもないし。それぞれの事業の規模が小さいので、1人の異動があっただけで全然違った数字が出てしまう。

 

この数字に、昨日出した数字を合わせる。

売上は単純に足せばいいけど、利益はセグメントを単純に足すのは良くない。本社機能のコストもあるのだから。

 

まあ、こまかい事は説明せずに結論を。

 

前回の記事で、情報プラットフォームセグメントの2Q売上は849百万円、営業利益は386百万円と予想した。

 

その予想に今回予想した数字を加えると、

 

マークラインズの全体での2Qは

売上  1,226百万円  前年比 +22.4%

営業利益 430百万円  前年比 +23.5%

 

となった。

 

 

当たるかどうかはしらん。

でも、数字そのものより思考の過程が重要なんだと思っている。

 

ちなみにマークラインズが出した2019年の業績予想は

売上 2,434百万円、営業利益 875百万円だ。

その半分が2Q予想だとすると、自分が素人考えで出した数字に割と近い。

 

 

あ、ぴったり当たるより予想以上の数字が出てくれたほうがずっと嬉しいんですよ。

 頼みます。マークラインズの中の人。

 

 

決算の数字を読む技術に関して、この本に勝るものは無いです。特にネット系企業の分析の方法が素晴らしい。

 

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