きずなHDの新中計④・・私の予想
1.ぼくのかんがえたみらいのP/L
きずなHDの新中計についての記事は今回が最後。前回はきずなHDの考えるストーリーを考察してみたが、今回は私自身が計算した未来の数字について書いてみたい。
私が考えた数字なので、信憑性はとても低いです。
また、想定の数字を少し動かすだけで最終的な純利は大きく変動します。
そんなわけで、フィクションを読むつもりで読み流してください。
2.売上の予想について
新中計ではホール出店を加速するとあった。その一方で、ホールあたりの葬儀件数は以前より少なくなっていた。
この数字についてはIRに問い合わせてみた。
その結果「既存店の件数の伸びを保守的に織り込んだ」という回答が得られた。IRとのやりとりの要約は以下の通り。
「国全体の死亡数の増加、家族葬を選択する方の割合増加のため、新規出店だけでなく既存店の葬儀件数も増えている。新中計ではこの既存店の葬儀件数の伸び率を、以前の中経の想定より20%ほど保守的に見積もった。保守的に見積もった理由は、同業他社との競争激化が進むと判断したから。だけど今のところは既存店の葬儀件数の伸び率は鈍化していない」
このIRとのやりとりの感触からも、葬儀件数の予想はちょっと保守的すぎるような気がした。
思考過程の詳細は省くが、私はホールあたりの葬儀件数を2022年 95.4件、2023年 95.2件、2024年 95.7件と予想した。
一方、葬儀の単価については会社予想より保守的に考えた。
会社予想の葬儀単価は、22年 840千円、23年 867千円、24年 852千円だ。
私は葬儀単価がずっと820千円で上昇しないと想定した。
その結果がこの表だ。私の考えた予想だ。
会社予想を再掲する。
なんか会社予想とあんまり変わらない。
2022年と2023年は僅かに私の予想の方が低いが、2024年は全く同じ数字になってる。
3.利益の予想について
次いで利益の予想。
原価率は63.0%で変わらず。販管費も変えていないので最終的な数字だけ上げる。
会社予想を再掲する。
2024年度の純利益は会社予想と全く同じ。
2023年度の純利益は会社予想より7%程度小さい数字になる。売上は2%しか変わらないのに。
少しの売上の変化が大きな純利益の動きに増幅されるのがわかる。
3.葬儀単価を少しだけ楽観的に変えてみる
私はきずなHDに結構な割合の資金を投資しているが、いちばんのリスクは葬儀単価の下落だと考えている。だからこそ葬儀単価についてはかなり厳しい数字を想定して計算した。
もちろんもう少し楽観的な数字も想定している。
たとえば葬儀単価を5千円だけ多めに想定してみる。820千円から825千円へ、0.6%だけ増やしてみると、2024年度の純利益は2%増えて800百万円から816百万円になる。
(葬儀単価825千円の場合)
次に葬儀単価840千円が続くと仮定してみる。2022年度の会社予想単価が続くという想定だ。その場合は以下の通り。2024年度の純利益は863百万円になる。
(葬儀単価840千円の場合)
最後に、きずなHDが立てた中経通りに単価が推移していく場合の表を出す。
2024年度の純利益が900百万円になる。
純利益900百万円なら、現在のPER 17.0から計算すると、時価総額153億円となる。現在の187.5%、株価なら4,442円だ。
PER 20倍なら時価総額 180億円、株価 5,226円。
PER 25倍なら時価総額 225億円、株価 6,533円。
この程度は夢見てもよさそうだ。2021年9月24日の終値は2,369円だ。
4.予想なんてただの予想
まとめます。
・KPIのほんの小さな変化でも純利益は大きく上下する
・だから予想と現実がぴったり一致する可能性はとても小さい
・しかしきずなHDの葬儀件数の想定は保守的すぎるような気がしてる
・よって単価が低いままでも2024年度中計の数字は達成できそう
・単価がきずなHDの想定通り回復するのであればかなりいい数字がでそう
・3年以内に株価2倍くらいなら十分期待できると考えた
もう一度繰り返しますが、予想なんてただの予想です。競馬の予想屋の話程度で聞き流してください。
でも当たった時はドヤりますw
13歳からの億万長者入門という本。
発売前なのでもちろんまだ読んでいないけどちょっと気になる。
サブタイトルは「1万円を1億円にするお金の教科書」。1000倍ですぜ。
しかも「1万円を手に入れるお小遣い大作戦」っていう章まである。そこからですか!