中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スルガ銀行の話・・・個人が収入を独占されてしまう悲劇

1.スマートディズ、という不動産会社の倒産 2018年4月、スマートディズという会社が経営破綻した。 スマートディズは不動産会社だった。そのビジネスモデルはこんな感じだ。 まず、一般の会社員などにシェアハウス(アパートの一種)を建設させてオーナー…

日本がアメリカと戦争を始めた理由を漢字2文字で答えるなら

前回に引き続き、とてもいかついタイトルです。でも、いつもの投資ブログです。好みが分かれる話ですので、興味のない方は読み飛ばしてください。 独占は最強のビジネスモデルだけど、独占される方は最弱の立場になってしまうという実例その2です。 1.平…

チェルノブイリを経験したウクライナが原子力発電所を建設し続けるのはなぜか?

いかついタイトルがついているけど、いつもの投資ブログです。 1.独占は最強のビジネスモデル、独占されたほうは最弱 少し前の記事で、橋の通行料をどんどん上げられて困るくま島の島民の話を書いた。 独占する企業は好きに値段を上げることができる。それ…

鳥瞰図、株式投資の始め方

1.株式投資の全体像 決算書の読み方とか、ビジネスモデルとか、各企業の分析とか。 株式投資に必要な知識をひとつひとつ書いているけど、ここらで一度ずっと視点を拡げてみる。カメラをずっと引いて、ドローンで撮影したように、離れた場所から広い視野で…

英語のはじめかた・株式投資のはじめかた

1.私はそんなに英語が得意じゃない 英語はそんなに得意じゃない。 旅行中の日常会話くらいは出来るような気がするが、文法的に正しい英語は多分話していない。簡単な英語の文章は読めるが、英語で書いてある不動産取引の契約書にハンコを押せるほど読解力…

マークラインズ・・・真のプラットフォーマーへの脱皮を待つ

マークラインズ企業分析の最終回。前回までに書ききれなかったことと、今後の展開についての妄想を。 1.営業利益率が高い マークラインズが運営する自動車産業情報ポータルサイトは、ほとんどライバルがいない。ライバルがいないので価格競争は起こらない…

マークラインズ・・・有料会員数の増加を追えば会社の成長が理解できる

マークラインズの中核事業は、自動車産業情報のポータルサイトを運営しその有料会員から使用料を受け取る事だ。 この情報ポータルサイトの月額使用料に加え、自動車産業に特化した人材紹介事業やコンサルティング事業、市場予測情報販売やバナー広告なども行…

マークラインズ・・・・興奮と共に買い進めた理由

1.素晴らしい企業との出会いは投資家を興奮させる 私はマークラインズという企業の株を保有している。購入したのは2016年の9月だから、2年以上前からの株主だ。 この株を知って、すぐに購入を決定した。久しぶりに「完璧な株」を見つけた!そう思った。投…

ビジネスモデル⑥ 「プラットフォームビジネス」とは?前世紀の砂漠の街でその原型を見た。

プラットフォームビジネス、と聞いて駅のキオスクを想像した方。 よくこのブログにたどり着いてくれました。 あなたのためにこのブログは書かれています。これからも末永くお付き合い下さい。ほんと、訪問者が少なくて困っているんです。 1.199X年の砂漠の…

ビジネスモデル⑤ エレガントな独占「ジレットモデル」と、その天敵「非純正品」

こっそり「独占」して儲けている企業を探せ、というテーマでビジネスモデルを考えていくシリーズ。あと2回、⑥までつづくのでもう少しお付き合いを。 1.キング・ジレットが発明した2つのもの ジレット、と言えばヒゲを剃るためのカミソリだ。Amazonでも普…

ビジネスモデル④ 消費者の頭の中を独占する「ブランド」

こっそり「独占」して儲けている企業を探せ、というテーマでビジネスモデルを考えていくシリーズ。まだ続きます。 1.ルイ・ヴィトンのキーホルダー このブログで一番初めにビジネスモデルについての話を書いたとき、シャネルの話を書いた。シャネラーにと…

ビジネスモデル③ 「ニッチトップ」とは・・・ 井の中の蛙大海を知らず、されど天の高さを知る

こっそり「独占」して儲けている企業を探せ、というテーマでビジネスモデルを考えていくシリーズ。地味だけど読んでくれるありがたい方もいるので、今日も続けます。 1.イグアナフード業者 私はネコが好きだ。 2018年10月の時点で、ネコは日本国内で965万…

ビジネスモデル②  地元で負け知らずを目指すという「地域ドミナント戦略」とは?

1.独占地域を作る作戦 他に代わりになるものがないモノやサービスを独占して販売する企業は、間違いなく儲かる。社長の経営手腕が普通以下でも、余計なことさえしなければ利益は勝手に転がり込んでくる。これが「独占」だ。 「独占」の状態を作っていけば…