中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

うまくいった投資・・2020年を振り返る③

猫に仕事を邪魔される人のイラスト(女性)

年は明けたがもう少し2020年を振り返る。大発会までまだ時間があるのでまだ大丈夫。前回の予告通り個別株の投資結果について書きます。

まずはうまくいった投資について。

 

 

1.2020年はアズームの年だった

最初にアズームを買ったのは4月3日だ。1,602円で200株、打診買いした。

買った後にしっかり調べ、今年最大の投資案件になることを確信した。本格的に買い始めたのは4月13日から。予定株数の3分の2を買い集めて2Qの決算を迎えた。

4月30日の2Q発表でストップ高になった。

 

その後も5月27日まで買い続けた。購入した価格帯は2,880~3,455円。既に買い始めた頃から2倍程度まで上がっていた。7月31日と8月4日にも追加で買った。

8月7日時点でポートフォリオのアズームが占める割合は23%になった。

 

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チャートの赤い矢印が購入したタイミングだ。振り返ってみるとバーチャを疑われるほどの完璧なタイミングだった。 

4Qが発表された後、9,100~9,800円のあたりで半分は売却したが、まだ半分は残っている。

 

個人的には、最初の買値に囚われず追加で買う事ができたのがよかった。

5年前の自分だったら倍になったところである程度売っていたと思う。自分の能力内で最大限分析して、確信を持つ事ができたからこそ追加で買うことが出来た。

 

分析内容は過去の記事を参照してください。


 

2.IPSは想定以上の結果だった

以前から少量だけ持っていたIPSは、コロナショックの初期に本格的に買い始めた。

下げ始め頃が絶好の押し目に見えていた。

 

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2月14日に200株、1,433円で買い始めた。

2月28日に1,201円で、3月6日に1,112円でかなりの株数を買った。

振り返ってみると無謀が過ぎる。3月13日に記録した最安値は710円。最初に買った200株は半値まで下げている。

それでも懲りず、4月22日に895円で100株だけ追加した。

 

でも1年経った現在から見ると、チャートのほぼ底で買っている。

長期投資は、銘柄選択さえ間違わなければ多少のタイミングの下手さは問題にならない。その後3倍になるのであれば、20%程度の買値の違いは誤差範囲とも言える。

 

「誤差範囲だ」などとイキる事ができるのは5月の連休明けにストップ高を挟んで上昇したからだ。

5月7日、フィリピンの海底ケーブルの使用権を取得したという開示があり、IPSの株価は跳ね上がった。

 

IPSを買った理由は「フィリピンの通信インフラを作り上げている企業だから」。

昭和35年に日本の電力株を買うようなイメージだ。IPSの事業の中ではフィリピン国内通信事業に一番魅力を感じていた。

 

IPSの海底ケーブル使用権の取得というニュースはどれほどガチなホルダーでも予想出来なかっただろう。それによって株価が跳ねたのだから、予想が当たってお金が増えたわけじゃない。

だから「誤差範囲だ」などと言えるのはただの結果論だ。

 

 

3.日本リビング保証は全く売買せず

日本リビング保証については1年間まったく売買しなかった。

それでも年初に1,500円だった株価が、コロナショックで一時659円まで下がっている。半値以下だ。

 

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それでも持ち続けていた理由は以下の一言に尽きる。

「毎年20%以上企業価値を向上させている企業をこんな安値で売れるか」

 

日本リビング保証についてはこれまでの記事で散々書いてきたので詳細はそちらの方を。

 

 

4.デジタルハーツは今度書く

デジタルハーツは6月15日から7月3日までの間に買った。

買値は844円から898円の間だ。自分なりに計算して、900円以下で買って損することはまず無いだろうと判断した。

 

デジタルハーツもアズームと同じ、大数アルファさんという方が呟いていて知った企業だ。自分が購入した時、大数アルファさんは既に売った後だったのがウケた。

 

大数アルファさんは私よりずっとアクティブに運用する方なので、長期投資の私はほとんど気にならなかった。

結果としてこちらも上手くいった。

 

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デジタルハーツもしばらく売る予定はない。

いずれ企業分析の記事を書きたいと思っている。

 

 

.その他、及び次回予告

システムディやマークラインズはかなり持っていたが、資金源としてある程度売ってしまった。それでもシステムディは現在もポートフォリオの2位を占めている。マークラインズは主力から陥落したが、こっちもそれなりに残っている。

 

 

次回は反省点の多い投資について書く。

うまく行かなかった売買の振り返りの方が自分にとって重要だ。多分、みなさんにとってもそちらの方が有意義なんじゃないかと思っている。

 

具体的には、吉野家ホールディングス医学生物学研究所、リスクモンスター、M&Aキャピタルマネジメント、パワーソリューションズなどへの投資についてです。

損をしたというより、反省点がある取引ですね。

ぜひ読んでください。

 

 

 

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