コロナショック(後編)・・2020年を振り返る②
1.コロナショックの底の風景
コロナショックは、下がっていく時より復活してきた時の方が迷いが大きく、精神的に辛かった。
前回に引き続きその時の気分を twitterで振り返ってみる。
3月19日金曜日のツイート。
お金は大きく減っているけどそれほど絶望はしていない感じがする。もちろん強烈な快感も味わえていない。
3月22日、日曜日のツイート。強がりじゃなくて、本当にこう思っていた。
TLの雰囲気は最悪で、普段よりつぶやく人がずっと少なかった。
しかしありがたいことに翌日からは株価は上昇していく。
2.二番底が来るぞー!
このチャートは2020年4月1日までの日経平均。
私はチャートなんて読めないが、それでもこれから下がるような形に見えた。
「二番底は来ないよ。なぜならまだ1番目の底も来ていないから」
「新型コロナ感染症で経済が止まるのは目に見えてる。株価は実体経済に先行して動くんだから、こんなもので済むわけがない」
「いま株持ってる奴なんておりゅん?」
こんな話がそこかしこで聞こえた。
2020年の日経平均のチャートとリーマンショックの時のチャート、あるいは大恐慌の時のチャートを比較して、まだまだ下がると断言するツイートが何度も流れてきた。
これ以上の下落を回避する最後のチャンスか?とも思った。
しかし、買い向かう事にした。
業績の悪化による下方修正、保有有価証券の減損による特別損失計上。
そんなニュースがゴロゴロしてた。
新型コロナ感染症の患者数も増える一方だった。特にUSAの患者数が増えていた。
でも買いを継続することにした。
キャッシュポジションは4%を切った。
コロナの環境下じゃ無理だと判断した吉野家とウィザスを売って現金を作った。
そして更に買い進めた。
具体的にはM&Aキャピタルマネジメントとアズームを買った。
その時の気分はこのツイートにある通り。
2年くらい待てば復活するだろう。そのくらいなら待とう。
そう考えていた。
3.二番底は来なかった
「少しだが反転した。いまが逃げる最後のチャンス。ここで逃げなかったやつは真性のバカ。」
こんな話は5月中旬まで流れてきていた。
しかし結果的に二番底は来なかった。
あくまでも「結果的に」だ。二番底が来ないことを予想していたわけじゃない。来るかもしれないと思いながらそれを込みで買いに向かっただけだ。
いつしか株価は完全に回復し、バブルとすら言われるようになった。
結果的にお金はずいぶん増えた。
2021年の株価がどうなるかは分からない。新型コロナの変異株の話題も出てきているし、再び大きな調整が入ってくる可能性も十分ある。
しかし業績を伸ばし続ける企業なら大丈夫だ。相場環境が戻ったときは調整期間の成長も込みでそれに見合った株価で評価されるはず。
そんな風に考えながら投資を続けたいと思っている。
2020年3月1日に書いたこの記事も参考にしてください。
4.次回予告
2020年に売買した個別株についてまとめてみます。
アズーム、M&Aキャピタルマネジメント、デジタルハーツ、パワーソリューションズ、医学生物学研究所などへの投資と、その結果について書きます。
「世界倒産図鑑」
面白いです。企業が破綻する原因と、個人投資家が破綻する原因には驚くほど共通点があることがわかります。企業経営なんて知らんがな、そう思っている個人投資家にこそ読んでほしい。
今ならKindleで半額セールやっています。