コロナショック(前編)・・2020年を振り返る①
1.2020年は波乱万丈
あと3営業日で2020年が終わる。
2020年の相場を四字熟語で表すと「波乱万丈」だろう。
新型コロナ感染症のパンデミックが起こり、コロナショックが起きた。その後はバブルのように株価が上がっていった。今年の相場はリーマンショックと同じように20年後も語り継がれるだろう。
そんな歴史的な1年を生き延びた個人投資家として、記録を残しておくことは悪くない考えだと思う。私の息子が遠い未来にやってきた「〇〇ショック」の最中に読んでくれるかもしれないし。
これは私の運用資産の年足だ。
まだ3営業日を残しているが、そう大きく形は変わらないだろう。2020年は長い陽線に長い下ヒゲが付いている。
長い下ヒゲは3月の中旬に付けた。年初来-38.3%まで下落し、気分的には資産が半分になった。
振り返りその①として、今日は1月から3月中旬までの話を書きます。
2.過去時点のチャート・現在のチャート
現在から振り返ったチャートと、過去時点のチャートは全然違った印象になる。
これが2020年の日経平均日足チャートだ。力強く上昇している部分がまず目に入っていくる。
いったい何時になったら下落が止まるのか分からない、底無しの沼に沈んでいくようなチャートだ。
反発する時期がわかっていればちっとも怖くない。しかし3月20日時点では誰も知らない。いつ下落が止まるのか、止まってもちゃんと反発するのか、日本経済は大丈夫なのか。そんな恐怖心とともに日々を過ごす事になる。
3.私のツイートにみるその時の景色と、投資行動
この下落相場でどんなことを考えていたか。
今から思い出しても正確には思い出せないだろう。よって当時のツイートを時系列に並べていくことにする。
ちなみに2020年大発会の日のキャッシュポジションは6.7%だった。
これは特段低いわけではない。いつでもフルポジの私は、だいたいキャッシュは1桁だ。
1月24日。お金はいっぱい減っていると書いているが、年初来-2.25%。全然大したことがない。コロナはそんなに怖くない、らしい。
はじめて新型コロナの相場への影響について言及。「短期のボラ」だと認識している。
広がるコロナと下げ始めている相場。「半年後にはコロナも終息している」と予想している。実に甘い。
希望的観測を絵に書いたような感想。
すこし危機意識が出てきて株を売却。CP 15%に増やした。
私自身が不整脈の治療のため入院し、カテーテル手術を受けた。その時の感想に2018年のクリスマスショックを引き合いに出している。体感的にはその時の方がキツかったらしい。
このあたりで年初来-5.78%。
そしてIPSの購入を開始。私はほっとくとすぐ株を買ってしまう。
2/25にそれほど下げていなかったシステムディを25%ほど売却。
塾は無理、と判断したウィザスを678円で売却。
CPは17.3%へ。
その後更に株価は下落。相対的にCPが上昇し、20%に至る。
IPSを1,200円前後で購入。
3月13日には年初来-38.32%まで下落。さすがに気持ちが凹む。
そんな中でシステムディがストップ高。しかしそれも、わずか2日間で元に戻った。
だがここを大底にして日経平均は回復していく。
4.まとめと次回予告
未来の「なんとかショック」の渦中に読んでも全然役に立たない気がしてきた。まあ個人のブログだから良いでしょう。
現在から振り返ると、初期の認識がとても甘いことがわかる。
そして、割と陽気にツイートを繰り返している。仕事のほうが結構たいへんで、あんまり相場にかまっていられなかった事もプラスに働いていたのかも知れない。
専業投資家だったらここまでメンタルは落ち着いていなかっただろう。
その後コロナラリーとも呼べる上昇相場が始まる訳だけど、迷いが大きかったのはむしろこっちの方だった。
次回はその時の迷いについて書きます。
マックス・ギュンダー「マネーの公理」
長期をメインに考えている私のような投資家にも実に参考になりました。
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