中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

今すぐ投資の開始を勧めるたった1つの理由

傷を洗う人のイラストかすり傷

 

投資に失敗して大きな損を出し退場する、つまり投資家として死ぬことすら何の問題ない人たちがいる。死ぬことすらもかすり傷、今日はそんな不死身の投資家についての話。

 

もし私が市場から退場することになれば、復活は厳しい。少しずつ増やしていった現在の投資資金を元に戻すには、大きなリスクを取るか長い時間をかけるかのいずれかしかない。大きなリスクを取るのは自分には合わないし、長い時間をかけるのも年齢的に厳しい。

また、これから進学を控えている子どもたちがいる。子供が大学生になった時が、一般的な家庭で一番お金が必要になる時だ。更に親の事も考えなくてはいけない。そんな時に退場してしまった日には、再び種銭を用意することすら難しくなるだろう。

だからこそ退場しないように慎重にやっている。大きく儲ける必要はない。退場さえしなければいくらでもチャンスは来る。

 

私より更に年齢を重ねた、定年退職後の投資家はどうだろうか。これは更に厳しい。確かにもう子供にはお金がかからなくなっているだろう。あとは自分たちの食い扶持されあればなんとかなる。しかし、この先の給与所得は望めない。年金が支給されるのはまだ先だし、その金額も十分じゃない。それなのに資金を失ってしまえば、もう復活は望めない。40代より更に徹底したリスク管理が必要になる。

 

一方、若い人はどうだろう。20代独身の会社員や、大学生は?

これはもう全然大丈夫。責任を持って支えなければいけない家族はまだ居ない。自分のことだけに責任を持てばいい。手持ちの金を全て失ったところで、自分以外誰も困らない。何より若いので残り時間が長い。この先半世紀以上の時間が手付かずに残っている。すごくゆっくりお金を増やしても、十分なお金持ちになれる。

若いときはお金がないだろう。お金がないのに、旅行や遊びや飲み会やデートなどお金を使いたくなる機会には事欠かない。投資のためのお金を貯めるのは困難だ。もう少し収入が増えてお金が貯まるまで、投資の開始を先送りしたくなるのはよく分かる。

 

それでも若い人はすぐに投資を始めるべきだ。今より投資の開始に最適な時はない。

これから先の時間がたっぷりあるのだ。少しのお金を失ったくらい、屁でもない。若い人には何度でも復活するチャンスがある。これほどのアドバンテージがあるだろうか?これほどのアドバンテージを生かさない理由があるだろうか?

 

40歳も過ぎてそれなりの資産を運用している投資家は、何よりも退場を恐れる。若い人はそれすら恐れる必要がない。すぐ復活できる。無限1upした後のスーパーマリオのように、ゲームオーバーを恐れる事無くプレイする事ができる。

もちろん、なけなしのお金を失う悲しみは味わうことになる。しかしその悲しみすらも、今後の投資生活に役立つ重要な経験なんだ。

 

若者はもう今すぐ投資を始めろ。まずは種銭集めからだ。

 

 

  亜人(13) (アフタヌーンKC)