1.世にも恐ろしい株式投資
生活があまりにも忙しくて随分ブログを更新していなかった。
もう退場してしまったのではないか?
そんな風に思った読者の方も1人くらいはいるかもしれない。
でも更新していなかったと言っても2週間程度だ。そんな短期間に退場できるほどリスクは取っていない。明日からリーマン・ショック並の大暴落が起きたとしても、私が取っているリスク程度では退場できない。
最近、若い同僚からこんな事を聞かれた。
「二月堂さんって株やっているんですよね?持ってた株の会社が潰れた事ってあります?」
もちろんない。
会社なんてそんな簡単に潰れないし、決算書をちゃんと読んでいれば潰れる会社と潰れない会社くらい判断できる。
その若い同僚はFXをやっていた。FXをやるほど経済に興味があるにも関わらず、株式投資に対してそういう認識だったのだ。
世間一般の株式投資に対するイメージがよく実感できた。
「株なんて会社が潰れればただの紙屑になってしまう。そんな危険な事はできない。」
そう思っている人は、多分結構いるのだろう。
2.世にも恐ろしい料理
もちろん会社が潰れてしまえば、その会社の株は無価値になる。株券があった時代は潰れた会社の株でもちり紙交換に出せるだろうけど、現在の株は電子データだ。潰れた会社の株は紙屑にすらならない。
しかし株式投資を恐れるのは料理を恐れるのと同じだ。
料理は包丁で素材を切って、焼いたり煮たりレンジでチンしたりする。
料理に使う包丁も、火も、熱湯も、水も、マイクロ波も、全て人を殺すことができる。
それに比べて株式投資の安全なことよ。どれだけひどい目にあったとしてもお金がなくなるだけなのだから。
株式投資を恐れる人も、人を殺すことができる道具を使いこなしてご飯を作る。恐れることはなにもない。
料理も株式投資も、必要なのは「知識」と「技術」だ。
3.株式投資の安全性とは
これからしばらく株式投資の「安全性」について書きたいと思う。
上手な料理を作る方法じゃない。包丁で指を切り落としたり、家を燃やしたりしないための方法だ。
指を切り落としたら、美味しいごはんを作るどころじゃないだろう?
株式投資もおんなじだ。人生を棒に振るレベルの損をすると、儲けるどころじゃなくなるんだ。
株式投資の安全性は、やはり決算書を読むことで判断できる。
決算書を読めないのに株式投資をするのは、火が熱いことを知らずに料理を始めるようなものだ。
その昔、濡れたペットの猫を乾かそうと電子レンジでチンした人がいたそうだ。
決算書が読めない投資家は、多分その人を笑えない。
投資を楽しむために、まず指を切り落とさない方法を学んでいこう。