中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

パワーソリューションズを買ったわけ①

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久しぶりの分析記事

自分がなぜその企業の株を買ったのか?

これは説明できるレベルになっておく必要がある。「なんとなく」で売買しても勝てる人もいると思うが、それは一部の天才のみ。私のような凡人がそんな真似をしても退場に近づくだけだ。

 

だから企業を十分に調べる。そして買った理由を明確にしておく。それを必ず文章で残しておく。

そうする事で以下のようなメリットがある。

① 自分がよくわかっていない部分が明確になる

② よく知る事により握力が増す 

③ 買った前提が崩れた時はすぐに売ることができる

④ 失敗して大損したときも反省して次に活かすことができる

 

という訳で、最近購入したパワーソリューションズについて書きます。

 

 

1.パワーソリューションズの提供するサービス

パワーソリューションズが提供するサービスは大きく分けて3つある。

①システムインテグレーション、②アウトソーシング、③RPA関連サービスの3つだ。

この3つを順番に見ていく。

まずは、①システムインテグレーションから。 

 

 

① システムインテグレーション

銀行の貯金口座にお金があれば、どの支店でもATMでもお金を下ろすことができる。

これらは当たり前だと思われているが、そうでもない。大昔は貯金をおろすことができるのは、お金を預けた銀行の支店窓口だけだった。

那覇にある郵貯銀行に預けたお金を静岡のスルガ銀行でおろすことができるのは、全てがオンラインで繋がっているからだ。

 

 

クレジットカードの引き落とし、PAYPAY等のQRコードへのチャージ、他の銀行口座への振り込み、住宅ローンの審査や利息の計算。金融機関が行っている業務は無数にあり、それぞれは全て繋がっていてシステム化されている。

 

システムはお金のことだけではない。

人事データベース、給与データベース、業務データベース、会計データベース、営業データベースなどなど、企業が行うあらゆる事はシステム化されている。

 

これらのシステムをプログラムし、ネットワークを形成し、運用し、トラブルに対応していく事を「システムインテグレーション」と呼ぶ。略して「SI」だ。

 

そしてシステムインテグレーションを行う企業の事を「システムインテグレーター」、略して「SIerエスアイヤー)」と呼ぶ。

 

 

このSIerは無数にある。

富士通NECNTTデータ、日立、大塚商会など、売上が数千億から数兆円にまで至る大企業が並ぶ。

これらの企業がいろいろなシステムを作る。いろいろなシステムが各企業に導入される。

 

いろいろなシステムは、統合した方が使いやすい。1つのシステムにデータを打ち込めば、全てのシステムに反映されてほしい。

あと、自社の業務に上手くフィットしたシステムを使いたい。郵貯銀行とスルガ銀行では同じ金融機関でも仕事の仕組みが違う。自社の仕組みにあったシステムを使いたい。

 

 様々なSIerが作った様々なシステムを統合させ、自社の仕組みに上手くフィットするように最適化してくれる。そんなサービスを行っているのがパワーソリューションズだ。

 

 

「当社は顧客企業が各種汎用サービスを導入後、エンドユーザーであるビジネス部門が利用できるまでの最後の部分を『ラストワンマイル』と呼び、これらを最適化することを主な事業としております」

このように有価証券報告書に書いてある。

 

このシステムインテグレーション事業は、パワーソリューションズの売上の7割程度を占めている。 

 

 

② アウトソーシング

アウトソーシングとは、インテグレーション事業を補完するような顧客企業の業務を代行して行うサービスだ。具体的には投信レポートのデリバリーや航空券の手配代行サービス等を行っているらしい。

簡単に言えば雑用の代行だろう。あんまり成長性や収益性が高いとは思えない。

だからあんまり深入りしません。

 

このアウトソーシング事業は、パワーソリューションズの売上の2割程度を占めている。

 

 

③ RPA関連サービス

RPAとは何か?

PRAとは「Robotic Process Automation(ロボテック・プロセス・オートメーション)」の略だ。つまりロボットにプロセスを自動的にやらせるシステムだ。

 

私が企業を分析する時は、数年分の決算書を開いてそこにある売上や利益やKPIの数字をひとつひとつ確認してエクセルの表に打ち込んでいる。

好きでやっている作業なのだけど、これを何百社もやっていると間違いなく気が狂う。

 

こんな単純な作業はロボットにやらせるのが正解だ。

パソコンの中で行われている単純作業を人間の代わりにやってくれるロボット。そんなありがたいロボットの事をRPAという。

このサイトの解説がわかりやすかったので、読んでみてください。

https://winactor.com/column/about_rpa

 

パソコンの中で働くロボットであるRPAは、様々なものが販売されている。

NTTデータの「win Actor」、RPAテクノロジー社の「Biz Robo!」などが国内企業では有名だが、世界シェアNo.1なのが「UiPath」だ。

 

パワーソリューションズは、この「UiPath」の日本国内ライセンス販売と、導入サポートを行っている。

 

このRPA関連サービス事業は、パワーソリューションズの売上の1割を占めている。

 

 

 

2.次回予告

今回は触りだけです。

次回から少しずつ買った理由を書いていきますので、よろしければお付き合い願います。

 

 

  

決算書とか読む気もしない。

そんな方でもスムーズに読める本です。

それなりに読める人には物足りないかと思いますが。