中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

コロナショック後の銘柄⑤ ウィザスは売った

教室で勉強をする子どもたちのイラスト

1.ウィザスを買った理由

1年前にウィザスという企業についての記事を書いた。

詳しくは下に貼ったリンクをクリックしてほしいが、読むのが面倒な方もいると思うので箇条書きでまとめておく。

 

・ウィザスは塾と通信制高校の2つの事業を営んでいる。

・塾の方はそれほど成長していない。現状維持はまずまずできている。

通信制高校第一学院高等学校」は不登校の生徒その他を受け入れて業績を伸ばしている。

通信制高校と言いながら実際に週5日間通うコースもある。

・高校のコースと学費は以下の通り。

 ① 自宅でのWebがメインのコースは年間31万円の学費。

 ② 時々学校に通いながら慣れていくコースは年間74万円の学費。

 ③ 週5日間通学するコースは年間95万円の学費。 

・①で入学した生徒が②や③に途中で変更することが可能。これが上方修正を起こす。

 

・・・やっぱり上手くまとまらない。3つ目の記事にまとめがあるのでそれだけでも読んでください。

 

 

2.ウィザスへの投資がうまくいく条件

ウィザスを買ったときの私の目論見がうまくいくためには2つ条件が必要だ。

① 学習塾事業が足を引っ張らない

② 通信制高校の生徒がWeb通学からリアル通学にステップアップしていく

この条件は両方とも発動しないだろう。

 

学習塾事業は今回の新型コロナ感染症によって間違いなくダメージを受ける。もちろん遠隔授業などの対策が取られているだろうけど、全くの無傷である可能性はゼロだ。

 

もうひとつの通信制高校についてもダメージはある。もともとWebが中心の通信制高校だが、実際に学校に通うコースの方がずっと学費が高い。日本中の学校が休校になっている時期に、あえて実際に学校に通うコースへステップアップする奇特な人はいないだろう。よって、以前から期待されていた上方修正は起こらない。

 

通信制高校という時代の追い風を受けていた事業だが、コロナの逆風はあまりにもきつい。このように判断して、ウィザスは全て売った。

 

投資の前提条件が変わった時は、ポジションを変えなくてはいけない。

1年以上持っていたので愛着はある。一度は700円を超えて上昇していたのに、500円やそこらで売るのはツラい。

 

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でも売った。4月の終わり頃から5月のあたまにかけて全て売り切った。

新型コロナのパンデミックがなければもっとHOLDしていた。もっと株価も上がっていったと思う。そう考えていなければNISAで買ったりしない。

 

株に絶対はない。こういう事もあるんだ。

 

そして、私の予想に反して5月14日に良好な決算を出して株価がぶっ飛ぶ可能性もある。それでも「こういう事もある」と受け入れる。

その覚悟はできている。