中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

日本リビング保証 「スイッチゴールド」って何?

金山のイラスト 

1.日本リビング保証の謎のリリース

2020年3月19日、日本リビング保証から「スイッチゴールドを始める」というリリースがあった。

 

「当社は、100%子会社であるリビングポイント株式会社を通じて、貯まったポイントが金(ゴールド)に交換できる新サービス「スイッチゴールド」を2020年7月(予定)より提供開始いたします。」

 

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このリリース、いまいち意味がわからなかった。

貯まったポイントとは「おうちポイント」の事だろう。それをゴールドに交換出来るようになるのか?おうちポイントは「工務店ハウスメーカーがリフォーム需要を囲い込みするための制度」だったんじゃないのか?それをゴールドに変えてしまったら制度そのものの意味がなくなってしまうんじゃないのか??

そんな疑問が湧いてきた。

 

 

これまで日本リビング保証が打ってきた様々な施策は理解しやすいものが多かった。つい最近リリースされていた「リアルサービス拠点の開設」も「金融機関との連携」も、成長に向けた一手としてすぐに理解できた。

しかし今回のリリースは意味がわからなかった。

 

だからIRに聞いてみた。

 

 

2.IRに聞いてみた

 以下のような内容でメールした。

1⃣ おうちポイントは工務店がリフォーム需要を囲い込むためのシステムだと考えているのだけどその理解であってますか?

2⃣ そうだとすれば、おうちポイントをゴールドに替えられるシステムは工務店からクレームがくるのでは?

 

その回答は以下のようだった。

1⃣についてはその通りです。その理解であっています。

2⃣については問題ないです。なぜなら、スイッチゴールドは「うちもキーピング」のポイント活用先として導入される制度だからです。

 

なるほど。それなら理解できる。

という訳で「うちもキーピング」の内容について書く。

 

 

3.うちもキーピングとは何か

これまでさんざん書いてきたように、日本リビング保証のメインのビジネスはBtoBだ。つまり商売の相手は、全国の工務店ハウスメーカーなどの企業だ。

 

それに対し「うちもキーピング」はBtoCのビジネスだ。 

建てて年数が経った家は工務店ハウスメーカーからのサービス期間が切れてしまう。そのようなマイホームのオーナーに対し、リフォームや点検、アフターサービスを提供するのが「うちもキーピング」だ。2019年8月から始まった新サービスなので、そんなに重要ではないと判断し、ブログの記事には書かなかった。

 

この「うちもキーピング」において、個人が積み立てたお金の活用先として「スイッチゴールド」を導入したとのことだ。

「うちもキーピング」の積み立てたお金の有効期限は15年だ。もともとはリフォームや修繕の原資として使用されるためのお金だが、15年も経てば環境も変わる。家が自然災害でまるごと消失してしまうかもしれないし、人生の予定が変わって海外に引っ越してしまっているかもしれない。

そんなとき、ポイントをゴールドに替えることができれば損をしない。

更に15年間という長い間のインフレのリスクヘッジとして、ポイントをゴールドに替えておくことは有効だろう。

 スイッチゴールドとはそのようなニーズに応えるための制度らしい。

 

 

4.まとめと感想

・スイッチゴールドは日本リビング保証の本業であるBtoBの業務とは関係ない

・2019年8月から始まった新規事業であるBtoC「うちもキーピング」に関連する制度だ

 

 開始してから一年も経過していない新規事業に関する制度にしては大がかり過ぎる気もする。なんだか先走っている気がしないでもない。

でもこれまでのビジネスの根底をゆるがすような話じゃないので安心できた。

 

また、今回の問い合わせメールの返信は次の日に来た。問い合わせに対するIRのレスポンスが良いのも、ホルダーとしては嬉しい。

そんなわけでのんびり握っていくことにしています。