中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

株式投資をいつ始めるか

水族館のイラスト

 

マーケットの冬は、投資家が退場していく季節だ。マーケットの雰囲気が良かった時に元気だった投資家ほど、冬になると大きなダメージを受けて市場を去る。雰囲気が悪くなりつつある季節(まさに今がそうだ)に、減ってしまったお金を取り戻そうともがく。もがくことによって更に傷を広げる。追い詰められてさらなる一発逆転を狙い、それもうまく行かず、何もかも嫌にって退場する。これまで何度も繰り返された、そしてこれからも何度も繰り返される景色だ。

 

完全に冬になれば、もはや退場するべき人もいなくなり、株価は底を練るように推移していく。そんな時期は株式投資セミナーも参加者が少なく、株の本も売れない。株式投資のブログも読者が減る。とても寂しい。

マーケットは真冬の日本海側の水族館のような雰囲気になる。静かで、寒い。

 

投資家が増えるのは株価が上昇していく時だ。そこかしこに儲け話が散乱し、それを聞いた人が自分も儲けようと参加してくる。いままで投資した事もない人達が株式投資を行うため、マーケットには資金が流れ込んでくる。それが株価の更なる上昇を呼び、更に投資家が増えてくる。どんな株を買っても問題なく上昇する。

これで「自分は株の才能がある」と勘違いする事ができる。この勘違いこそが、冬の退場者を生む原因となる。

 

しかし、株式投資を始めるならマーケットの冬の季節が良いだろう。株価はすぐには上がらないだろうが、下がることもあまりない。土に埋めた種がゆっくりと芽吹くのを待つように、長い目で投資をする習慣が付く。「株の才能がある」などと勘違いをせずに済む。次の冬が来ても生き残ることが出来る。

そして冬から春、夏にかけての株価の上昇を全て味わうことが出来る。

 

株式投資を始めるなら市場が冷え切った真冬に限る。私も真冬に株を買いたい。そのためには真冬に備えて現金を用意しておく必要がある。

しかしこれがなかなか難しいんだ。チャンスだと思うとすぐに株を買いたくなる。まだまだ上がると思って売り時を逃してしまう。そして、本当のチャンス(つまり暴落)が来たときは、もう資金が枯渇してしまってる。安く買える優良株を、指をくわえて見ているしか無い。

 

まさしく今の私がそういう状態だ。ああ、もっと現金があればこれからの冬も楽しめるのに。

 

一度は行きたい 全国の水族館