中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

株式投資で世界の秘密を知る

 

ジェネリック医薬品のイラスト

 

この世界の秘密を知りたくないか?

 

こんな事を言う人間の8割は、宗教家か詐欺師か陰謀論者だ。つまり8割はヤバい奴だ。その人の言う「秘密」を教えてもらったところで真実である可能性はとても低いし、話そのものも楽しくないだろう。

しかし本当の世界の秘密を知るのは楽しい。例えば世の中の研究者や学者は、世の中の秘密を知りたくてそれを職業にしている。彼らは自分のテーマを研究するためには、程度の差はあれどんな事だってする。地位や名誉やお金などより、知りたいという欲望そのものが彼らのエネルギーだ。そのエネルギーが学問を深化させていく。

 

ゲーテが書いた「ファウスト」の主人公ファウスト博士も研究者だ。研究者として地位と名誉を極めたファウスト博士だが、老人になるまで研究しても「宇宙を統べる真理や、生命を動かず神秘の正体」を知る事ができず絶望する。それでいろいろあって、悪魔と契約して人生をやり直してみたりする。ファウスト博士は悪魔と契約してまでも真理を知りたかったのだ。

 

映画「マトリックス」にも、世界の秘密を知るシーンがある。主人公のネオが、不思議な現象を何度も体験した後に、謎の男モーフィアスからこんな事を言われる。目の前には青い薬と赤い薬がある。

「おそらく今の君の気持ちは、(不思議の国の)アリスだろう…。これは最後のチャンスだ。先に進めば、もう戻れない。青い薬を飲めば、お話は終わる。君はベッドで目を覚ます。好きなようにすればいい…。赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまる。私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう。」

もちろんネオは赤い薬を飲み、そして現実の世界を知ることになる。

 

 

世界の秘密を知りたいと思うのは人間の本質だ。その本質はネオやファウストだけに限らない。子供の頃、学研の「まんがひみつシリーズ」を読んだことのある人も多いだろう。世界の秘密を知るというのは、人間の本質に沿うことだ。多少の痛みを伴うこともあるが、知ることは人間にとって快楽そのものだ。

 

ファウスト博士のように、宇宙の真理を知りたければ物理学を学ぶといい。生命の神秘を知りたければ生物学だ。きっと現代の物理学や生物学を学べば、ファウスト博士もそれなりに満足してくれるんじゃないだろうか。

 

そして、世界の秘密を知りたいのなら株式投資を勧める。

幸か不幸か、この世界はお金で繋がっている。お金の流れを見ることで世界の仕組みが分かる。会社の仕組み、起業の仕組み、税金の仕組み、為替の仕組みなど、経済の仕組みが見えてくる。更に踏み込むならば、心理学や数学なども勉強するようになり、身についてくる。株式投資を始めると「こんな事も知らずに生活していたのか。こんな事すら知らずに会社で働いていたのか・・」と思う時が必ず来る。

 

株式投資を行うと世界の秘密を知ることができる。

 

青い薬を飲んで全てを忘れ、ぼんやりと生きる生活を続けるか。

赤い薬を飲んで世界の秘密を知るか。

 

もし赤い薬を選ぶなら、このブログでも、ウサギの穴の探検のお手伝いをしよう。

 

 

  薬がみえるvol.1