中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

わからないことに投資してはいけない

 

 

 

しかし、ANAの株を購入することはなかった。

 

当時のANAの株価は300円ちょっと。

株式優待券をもらうためには、最低単位である1000株を保有している必要がある。

つまり30万円ちょっとの金額を投資しなくてはいけない。

 

一方、株主優待券で節約できるであろう帰省費用は年間3万円ちょっと。

利息と考えれえば10%だし、銀行への貯金の利息と考えればすごい利率だ。しかし、10%程度の株価の上下は当たり前のようにあった。

年間3万円の節約のために、それ以上の損失を出す可能性も充分ある。もちろん株価が上がって儲かる可能性もあるんだろうけど、下がって損する可能性もある。

 

その頃の投資を始めてすらいない私にとって、株価の上がり下がりは予想も出来なかった。何を調べればいいのかすらもわからなかった。

わからない事に対して、数万円の節約のために数十万円の投資は出来ない。

 

もちろん今だって株価が上がるか下がるかなんてわからない。

 

しかし今は、誰が見ても潰れそうな会社について、

「ああ、これは誰が見ても潰れそうな会社だな」

という判断はできる。

 

会社がどのような状態なのかについて、何を調べればいいか、どんな事を確認すればいいか知っている。誰が見ても潰れそうな会社の株を、そうだと気付かずに買う事は避けられる。

 

実際、ANAと双璧をなしていたJALは、2010年に倒産している。

 

わかっている事は、わかっていない事より安全だ。

 

わからないことに投資してはいけない。

カモにされる。

                     鴨が葱を背負っているイラスト

 

でも大丈夫。

これからゆっくりと教えるから。