株式投資を始めたきっかけは
私が株式投資を始めたのは今から15年ほど前になる。
きっかけはよく覚えている。娘が生まれた事だ。
娘が生まれるまでは、普通に働いて給与収入を得ていた。そして適度にお金を使い、余った分を貯蓄に回していた。生活に不満はなく、将来にも不安はなかった。
もともとあまり物欲がなかった。高い車に乗りたいとか、家を建てたいとか、そんな欲望もなかった。金持ちになりたいという欲望もないし、そもそもお金を貯める目的がない。ある意味とても幸せに暮らしていた。
しかし、娘が生まれた。
産婦人科の病棟で生まれたばかりの娘を抱き、その可愛さに鳥肌が立った。
その時、これはなんとしてもこの子を守らなくては、という意識が芽生えた。
子供が生まれると生活は激変する。
私の意識も激しく変化した。
のんきで幸せな世界は終わり、守るべきものを持った大人の世界が始まってしまった。
まず生命保険について検討した。
生命保険はうさん臭い。しかし自分が稼げなくなった時、家族を守るのに役立つ。そう思って本屋に行った。本屋さんで生命保険の本を何冊か買った。
生命保険はライフプランに合わせて選ばなくてはならない。
そんなことが書いてあった。
何歳ごろにどのくらいお金が必要か?典型的な家庭における必要金額が、夫婦と子供の年齢を横軸として年表にされていた。
例えば子供が大学に行く時には、貯金がかなり減るらしい。
子供をきちんと育てるにはかなりお金が必要であることが分かった。
もう今までのように好きにお金を使っていく訳にはいかない。まず無駄な支出を減らさねば。
支出について考えていったところ、年に2回の帰省費用について思い当たった。
家族が飛行機に乗って実家まで往復する。
この飛行機代は「株主優待券」を使うことで半分にすることができる。
この思いつきが、私の投資家デビューのきっかけだった。