中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

マークラインズの第2四半期の業績予想をしてみた

 

カーディーラーのイラスト

1.決算間近のマークラインズ

決算シーズンがやってきた。

私の主力銘柄であるマークラインズは、8月2日に第2四半期の決算を発表する。

マークラインズは12月決算なので、今回の第2四半期決算は1月~6月までの半年間の業績が発表されることになる。

 

前回の記事の最後に「次回予告」なんてものを書いてしまった。

 

企業が出してくれる情報は大事だよ。特に月次を出している企業への投資は、月次から業績を読むことが最低条件だよ。みんなやっているんだから、それすらやらないのは、負け組投資家一直線だよ。

やり方がわからない初心者のために、具体的なやり方を次回書くよ。ちょうどマークラインズが決算だからね。マークラインズの月次から次の決算の内容を予想してみるよ。

すぐ答え合わせができるから、楽しみだね。

 

そんな内容の次回予告だ。

 

 

マークラインズは毎月の月初めに『「情報プラットフォーム」契約企業数の月次推移に関するお知らせ』というIRを出している。どのくらいの企業がマークラインズの情報プラットフォームの有料会員として登録されているのか?それを毎月教えてくれるのだ。

今回、そのデータを元に、具体的な決算の数字を予想してみる。

 

あんまりかけ離れた数字を出すと、ほとんど居ない読者がさらに居なくなるかもしれない。下手くその書いたブログなど読む価値はない。

それどころか、息子の私に対する信用も落ちてしまうかもしれない。それは大変だ。

 

それなのに前回、そんなチャレンジングな記事を書くという予告をしてしまった。

というわけで今回、火中の栗を拾ってみる。

 

 

2.マークラインズの月次と売上

マークラインズが発表している月次はこんなのだ。

 

f:id:nigatsudo:20190730211427p:plain

 

今回の決算期間は1月から6月の半年間だ。6月末の契約企業数は、上の表にもある通り3,080社だ。

一方、3月末の契約企業数は2,982社だ。3ヶ月間で98社増えたことになる。

 

 第一四半期、つまり1月~3月の3ヶ月間の実績は発表済みだ。

情報プラットフォーム事業は、売上が420百万円(前年同期比10.4%増加)、営業利益が228百万円(前年同期比13.6%増加)だった。

この数字に4月から6月までの3ヶ月分を足せば、今回発表される売上になる。

 

マークラインズのサイトを見ると、情報プラットフォームの1ヶ月あたりの料金が書いてある。利用人数が2人までは1ヶ月4万円、4人までは5万円、、、11人以上なら10万円だ。また「ものづくり企業支援パッケージ」というコースなら、1年間48万円で10人まで利用することができる。

かなり値段のばらつきがある。企業数だけではきちんとした売上がでなさそうだ。

 

というわけで足し算はやめて、かけ算でいく。

3月末の契約企業数は2,982社、6月末は3,080社。3ヶ月間で98社増えたわけだが、割合としては3.28%増加だ。

情報プラットフォームの1月~3月の売上が420百万円だった。だから4月~6月までの3ヶ月間はそれに1.0328をかけて433.7百万円と予想する。(A)

 

 

3.為替変動の調整

情報プラットフォームの契約企業数3,080社のうち、国内企業は1,658社だ。国内と海外の割合はほぼ50%ずつだ。

海外での売上が多い場合、為替の動きが関係してくる。1ドル=100円のときと1ドル120円のときでは売上高が変わる。

1,000ドルの売上は、1ドル100円なら日本円で10万円。1ドル120円なら日本円で12万円となる。同じ1,000ドルなのに、2万円も売上高が変わってしまうのだ。

 

1月1日から6月31日までの日本円と米ドルの動きを見てみる。

f:id:nigatsudo:20190731181621p:plain

5月の後半からちょっとだけ円高傾向にあるようだ。

グラフを眺めて、ざっくり2%ほど円高になったと仮定する。

 

円高になると、日本円換算で売上が下がってしまう。約50%の海外の売上高が日本円換算で2%下がるとすると、全体では1%売上高が減少する。

前節で出した4月~6月の売上である433.7百万円(A)から1%を引くと、429.3百万円になる。

 

これに1月~3月までの420百万円を足して、1月~6月の第2四半期の情報プラットフォームセグメントの売上は849百万円と計算できる。

前年度の第2四半期の情報プラットフォーム事業の売上が769百万円だったから、前年同期比+10.4%だ。

 

 

3.情報プラットフォームセグメントの利益予想

利益は売上ほど簡単に予想できない。

なぜなら、経費をかけると利益は簡単に下がってしまうからだ。

 

 でも、パン屋なら売上が上がる時は材料費も上がるが、情報はたくさん売っても材料費はほとんど上がらない。その点は売上以上に利益が上がる商売なので、株主としてはとてもありがたい。

しかし、情報プラットフォーム事業に新入社員がたくさん配属されたりすると、利益は下がる。

 

いろいろ考えてもわからないので、これまでの発表を参考に予想してみる。

決算短信にセグメント情報を載せ始めた2017年2Q以降の、情報プラットフォームセグメントの売上高の増加と営業利益の増加を一覧表にしてみた。

数字は全て対前年同期比だ。

 

2017年2Q 売上高 +12.4%  営業利益  +11.8%  

2017年3Q 売上高 +13.6%  営業利益  +13.1%

2017年4Q 売上高 +13.3%  営業利益  +15.7%

2018年1Q 売上高 +16.1%  営業利益  +33.1%

2018年2Q 売上高 +15.0%  営業利益  +25.0%

2018年3Q 売上高 +13.9%  営業利益  +18.7%

2018年4Q 売上高 +12.5%  営業利益  +14.3%

2019年1Q 売上高 +10.4%  営業利益  +13.6%

2019年2Q 売上高 +10.4%  営業利益   ?

 

 

私は明日発表される第2四半期の売上高が849百万円、前年同期比 +10.4%と予想した。これは対前年同期比で2019年1Qと全く同じだ。

というわけで、2019年2Qの情報プラットフォームのセグメント営業利益は、2018年2Qの340百万円の+13.6%、386百万円と予想した。

 

結論:

情報プラットフォームセグメントの

売上は849百万円、営業利益は386百万円と予想する。

 

 

こっちもやっぱり大した計算はしていない。

 

それでもやる人とやらない人の差はとんでもなく大きい。こんな簡単な計算すらしないで大事なお金を投資するなんて、どうかしてるぜ。

などと思う。

 

 

4.「その他の事業」は次回

マークラインズの柱は「情報プラットフォーム事業」だ。安定したキャッシュを産み出す金のなる木だ。

 

しかし、マークラインズには「その他の事業」というセグメントもある。

こっちの予想は月次を出していない。だから予想は情報プラットフォーム事業よりずっと難しい。

 

その点について、次回書きます。

あと1日しか無いので、かけなかったらごめん。

 

 

あ、もちろんこれは私の個人的な予想です。

計算の過程(の一例)を示しただけです。計算間違いもしてるかもしれない。

これを信じて投資しても、損をした場合は自己責任ですよ \(^o^)/