特に投資について興味のない人でも、30歳以上の方なら「村上ファンド」という言葉を聞いたことがあるだろう。
2005年、当時のライブドア社長である堀江貴文は、フジテレビの親会社である「ニッポン放送」を買収しようとしていた。
堀江貴文というインチキ臭いが大変にキャラの立った人物がいる。それが自分たちの会社を金の力で買収しようとしている!
という訳で、マスコミは大騒ぎして報道していた。
そのライブドア騒動の終わり頃、村上ファンドを運営する村上世彰という人物がニュースに登場するようになった。
村上世彰氏はライブドア騒動の頃にニッポン放送の株式を取得していた。それがインサイダー取引にあたるとして、2006年6月5日に逮捕されてしまった。最終的に村上氏は懲役2年、執行猶予3年、罰金300万円、追徴金11億4900万円の有罪判決を受けた。
ここまで読めば、30歳以上の方なら「村上ファンド」の事を思い出せたと思う。
ライブドア騒動も村上ファンド事件もその内容は複雑で、とてもじゃないが私ごときに書くことは出来ない。だから講評もできない。
その村上ファンドの元代表である村上世彰氏が、「子どもの投資教育・実体験プロジェクト」を始めた。
子どもの投資教育・実体験プロジェクトとは、将来を背負う子ども達に投資教育を行なうためのプロジェクトだ。具体的には、村上氏が代表をつとめる「村上財団」が、中高生に投資資金を提供する。その額は最大10万円だ。
そのシステムはあまりにも恵まれている。
まず、最初にひとりあたり3万円のお金が証券口座に振り込まれる。そのお金を使って、子ども達は好きなように投資を行なう。上手く行って儲かったら、儲けた分は子どもがもらえる。失敗して損しても、残ったお金を返せばチャラにしてくれる。
子どもは全くのリスクなしで、投資のチャンスを手にすることができる。
スタートして3ヶ月後、こどもは自分の投資のレポートを提出する。どういう理由でその株を買ったのか、どういう理由で売ったのか。その内容次第で、プラス2万円の種銭が貰える。更に3ヶ月後にもレポートを提出、その内容次第で更にプラス5万円の種銭が貰える。投資期間は1年間。1年経って、増えていればその分は自分のものに出来る。減っていれば残ったお金を返せばおしまい。
増えたら増えた分はあなたのもの、損をしてもチャラ。
こんな美味しいルールで投資体験が出来るとは!
この話を息子のくまに伝えた。すると、すぐに3つの質問を投げかけてきた。
1.「そんなうまい話が本当にあるの?」
2.「その村上さんっていう人は信用できるの?」
3.「なんか困ったことが起きたら、お父さん助けてくれる?」
3.についてはあまりにも当然なので書く必要もないだろう。
1.と2.について、次回から書いてみたい。
この話には、横で聞いていた高1の娘まで食いついてきた。このブログの読者がまた一人増えそうで嬉しい。
↓ その村上世彰さんの子ども向けの本。とりあえず私も注文してみました。