中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

株式投資で期待値の低いギャンブルから距離を置く

 

 

 

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一時期サッカーくじであるtotoにハマっていたことがある。

娘が生まれて、株式投資を始めるずっと前の事だ。

 

「宝くじを努力で当てることは不可能だ。しかし、サッカーの勝ち負けなら、当てることは不可能じゃない。分析さえ正しく出来るのならば、当てる確率を高めることが出来るはずだ」

 

そんな事を考えながら毎週サッカー観戦をし、totoを購入していた。

そして「日本のスポーツ振興」のために貢いでいた。

 

スポーツ振興くじ - Wikipedia

 

Wikipediaにもあるように、totoの当選金配分割合は50%だ。

私がtotoをやっていた頃は更に低く、47%だった。

当選金配分割合が50%とは、totoの売上が1億円なら賞金の総額が5000万円だという事だ。

買った瞬間にその価値が半分になる。

1万円のtotoを買った瞬間に5000円に減り、その5000円で他のtoto購入者とサッカーの勝ち負けを当てる賭けをする訳だ。

いくら分析が正しくて勝敗を当てる可能性が高まっても、期待値がはじめから半分なのだから勝てる訳がない。

 

これはtotoに限らず、ほとんどの宝くじも当てはまる。

ほぼ全ての宝くじの期待値は0.5以下だ。

期待値0.5以下の宝くじ全部を買い占めても、その当選金額の総計は半分以下になる。

 

私はこんなイカサマな博打に、嬉々として取り組んでいた。

宝くじの別名は「愚者への税金」である。私が愚かだったために「スポーツ振興」という名目で税金を余分に払っていたのだ。

 

宝くじは「庶民の夢」というイメージで売られているが、あれはとんでもなくエゲツないギャンブルだ。そんなものに近づいてはいけない。

当たりくじだけを売ってくれるなら私も買うが、当たりくじの番号は事前に分からないようになっているらしい。

 

株式投資さえやっていれば、期待値の低いギャンブルから冷静に距離を置くことが出来る。

 

  宝くじで1億円当たった人の末路