2019年の投資成績は想定外によかった
1.大納会を終えて
12月30日は大納会。今年最後の株式市場が終わったわけだ。
次に市場が開くのは1月6日の大発会の日だ。それまで日本の市場は正月休みだ。
私の場合今年は年末年始ずっと仕事。次の休みが1月3日から始まる。比較的時間があるのでこのような文章を書く余裕はあるんだけど。
2019年の私の年間運用成績は +76.8%だった。
これは出来すぎた数字だ。もし毎年 +76.8%のパフォーマンスが達成できれば、たった4年で10倍近くまで資産が膨らむ。もしそこまで簡単にお金が増えるのなら、世の中は投資家の億万長者であふれることになる。
実際は億万長者はそれほど多くない。こんなパフォーマンスが何年も続く事はほぼありえない、と考えていい。
それでもお金が順調に増えていくのはとても嬉しい。気分がいい。
1年前の大納会後にも一年間のパフォーマンスについて書いた。去年のパフォーマンスはマイナス14.6%だった。そのこともあって「一年間で区切ったパフォーマンスの数字なんて大して意味はない」というようなことを書いた。
今も大した意味はないと思っているが、それでも嬉しいものは嬉しい
1年間だけじゃなくて3年間ならどうだろう。そう思って過去の記録を確認して、年足チャートを作ってみた。2017年1月の私の運用資産額を100として、その相対値を年足でローソクチャートにしてみた。
2018年のドローダウンが痛い。それでも3年間でちょうど2倍に増えている。
このペースで増えれば文句なしだ。
2.2019年の投資の振り返り
2019年はミスが少なかった。
もちろん小さなミスはいつも通りあった。資産の3%程度を投資した銘柄が激しく下げた事もあった。
しかし「チャンス!」とばかりに運用資産の10%以上を投入した銘柄がストップ安となって爆死!というようなミスはなかった。
突然のMSワラント発行、突然の増資、想定を超えた下方修正。
そんな凶悪なニュースで被弾する事もなかった。これは運がよかった。
そして年の後半から始まった上げ相場に上手く乗ることが出来た。
動き出した相場に飛び乗ったわけじゃない。私には器用に相場を渡る能力はない。
初めから立っていた場所に流れがきて、ぐいぐいと上の方に持ち上げられていっただけだ。システムディ、日本リビング保証、ウィザスなど、株価が底を這っていた銘柄たちが目を覚まして舞い上がってくれたんだ。
3.猟師のタイプ
立っていた場所に流れが来ただけ。これは運がよかったんだ。
でも流れが来そうなところを選んで立っていた。立っている場所を選んだのは自分の判断だ。完全に運だけで儲かったわけじゃない。
投資家を猟師に例えると3通りに分けられると思う。
① 回遊タイプ
② 待ち伏せタイプ
③ 罠タイプ
この3つだ。
もっとかっこいい分類名も付けられるような気もするが、寝不足で頭が働かない。
私は③の罠タイプの猟師だ。
獲物が通りそうな場所を考えて、そこに罠をしかけておく。ときどき巡回して、獲物がかかっていないか確認する。かかっていたら儲かる。かからなかったら何も起こらない。時々は罠にしかけておいたエサだけ取られて悔しくなる。
そんな猟師だ。
獲物が通りそうな場所を選ぶのが、罠タイプの猟師のスキルの大部分を占める。
今年はしかけた罠にたくさん獲物がかかった、という訳だ。
この猟師の話は長くなりそうなので、また後日続きを書きます。
4.来年の課題
年末にかけてウィザス、システムディ、日本リビング保証などの株価が上がってきた。
このチャンスをどこまで利用できるかが、来年前半の最大の課題になるだろう。
つまり、どのくらい引っ張って株価を伸ばしてから売るかだ。せっかくチャンスが来たのだから早売りは論外。いずれの銘柄も秘めたポテンシャルは大きい。伸ばせるだけ伸ばしたいが、日本の株式市場全体のドローダウンに巻き込まれる事もありうる。伸ばすのはそんな簡単な話じゃない。
どちらにしても天井で売ることは不可能だ。そう言いながらもなるべく伸ばしてから売りたい。最初の3ヵ月くらいで来年のパフォーマンスが大きく変化するだろう。気を引き締めて相場に向かい合いたい。
そんなことを考えている大晦日の夕方です。
とりあえず今年もお疲れさまでした。
よいお年を!
猟師といえばこの漫画。とても面白いです。
アニメ化もされたソウナンですか?
山賊ダイアリーの著者が原作を書いてます。
正月休み中にぜひ。