中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

明豊ファシリティワークスを買った理由

工事現場のイラスト

1.株との付き合い

自分は長期投資家だと思っている。

だから株の売買の頻度は低い。所有する株の一部を売ることは時々あるが、割合を変更するだけの事が多い。つまり下がる可能性が高いと判断した株の割合を減らしたり、上がる可能性が高いと判断した株の割合を増やしたりするだけだ。あるいは現金の比率を増やしたりもする。

 

だからポートフォリオの中のメンツはあまり変わらない。何年も付き合いの続いている企業たちが並んでいる。

 

そんななかで、最近めずらしく新規の株を買った。

明豊ファシリティワークスという会社だ。

また数年間お付き合いすることになるんだろうと思う。長く良い付き合いができればいいと思っている。

 

「長く良い付き合い」とは、「保有している間、企業が良い業績を出し続けて、株価が順調に上がっていき、含み益が積み上がっていくという状態がずっと続く」という付き合いだ。なんて理想的な付き合いだろう。

 

・・そう自分で書きながら、その気楽さが笑えてくる。

そんなストレスがない付き合いばかりだったら、株式投資はもっとずっと楽しい。

実際は株価下落にメンタルを揺さぶられながら、それでも自分の判断を信じ続けるという、つらい付き合いになることも多い。

 

どれだけ株価が下がっても、最後に上がれば報われる。

株価が上がる前に企業と自分の判断が信じられなくなれば、我慢できなくて売ってしまう。そういう時に限ってその後に株価が上昇を始めたりする。株のつらいところだ。

 

最近買った明豊ファシリティワークスだが、今後株価が下がることもありうる。

そんな時に出会った頃の気持ちを思い出せるよう、買った理由を書く。

 

 

2.一生に1回か2回しかない買い物

たとえばコンビニで朝ごはんを買う。

 

今まで何百回も経験しているし、今後もするだろう。コンビニのおにぎりが安いか高いかは感覚でわかる。食べる前から味が予想できる。

そして何百回もある朝ごはんの買い物は、失敗してもダメージが小さい。初めて買った新商品のおにぎりが吐きそうなほど不味くても、その損失は100円ちょっとだ。

このおにぎりは美味くないので今後買わない。それで終了だ。

「笑えるくらい不味いおにぎりがある!」とネタにすることすら出来る。

 

 

しかし、たとえばマイホームを建てる。

 

家を建てるのは一生に1度経験するかどうかだ。1回経験しても次はないかもしれない。

マイホームの立地は大丈夫だろうか?大雨がきたら冠水しないか?地震が来た時は液状化しないか?この断熱で冬は温かいか?夏は涼しいか?防犯はどうだ?この間取りは不便じゃないか?水回りは大丈夫か?コンセントはこの位置でいいのか?そもそもこの家の値段はこれでいいのか?品質と値段が釣り合っているのか?騙されてぼられているんじゃないか?

 

そういう不安は必ずつきまとう。いろいろ本を読んだり、いろいろな住宅メーカーの人に話を聞いたり、モデルハウスを何軒も回ったりする。

それでも本当のところはわからない。「初めてのお買い物」をする消費者と、海千山千の不動産屋と住宅メーカー。知識の差は絶対に埋まらない。

無知に付け込まれて騙される可能性は、決してゼロにならない。

 

ひどい不動産屋に騙された!とネタにして喜べるほど余裕がある人は少ないだろう。100円のおにぎりとは違うんだ。数千万円のマイホーム購入の失敗は、人生を暗転させるに十分なインパクトを与える。

 

たとえあくどい会社に意識的に騙される事はなくても、経験の無さから必要性の低い設備を導入したりして余計なお金を使うことは十分にある。 

 

 そんな時にきちんとした知識を持つ人がアドバイザーになってくれるとありがたい。

 

「この土地は70年前にあった大雨で冠水したことがあります」

「ここは4mの深さに固い地盤があるから、その深さまで杭を入れると安心ですよ」

「この町は周囲の町と比べると空き巣の発生件数が2.5倍です」

「断熱材にこれだけのお金をかけると、年間このくらいの冷暖房費が浮きます」

「この広さの家ならここまでの暖房施設は不要です。グレードダウン可能です」

「この構造だと停電が続いた時にトイレからウンコが逆流してきます」

 

不動産屋でも住宅メーカーでもない第三者が、消費者側に立って上記のようなアドバイスしてくれると助かる。こっちは初めて家を建てる素人なのだから。

 

 明豊ファシリティワークスは、そのありがたい第三者をやってくれる会社だ。

 

 

3.明豊ファシリティワークスのビジネス

建物を建てるのは個人だけではない。企業や学校、地方自治体なんかも建物を建てる。

そのときに建物を発注する担当の人は、たぶんそれが初めての買い物になるだろう。

 

市役所の建物や消防署の建物を建て直すのは数十年に一度だろう。校舎や本社ビルを立て直すのも同じだ。20年ごとにすべての建物を建て替える伊勢神宮じゃないのだから、普通の団体は建物を何度も何度も建て替えない。

だから前回の建て替えのを経験した職員はほとんど残っていない。

経験のない素人が、業者の言われるままに数十億の資金を使って建物を建てることになる。業者にとっては付け入るスキがあって美味しいだろう。しかし発注側はいいカモにされてしまう。

 

そこに明豊ファシリティワークスがアドバイザーとして入る。

必要な部分にお金を使い、無駄なものはカットしていく。

出来上がった建物は必要な機能を十分に持ち、そのうえ無駄使いしてない分安くできる。50億円かかっていたところを45億円で、よりよい建物が完成する。

 

明豊ファシリティワークスは浮いた5億円のうちの一部を報酬として受け取る。

発注者にとってはとてもありがたい存在だ。より良い建物が建つ上に、値段も抑えることができる。明豊ファシリティワークスにアドバイス料を払っても、全体ではお釣りが来るほど安くなる。

 

 

発注者にとって明豊ファシリティワークスは、

「面倒くさいことを代行してもらえる」

「無知に付け込まれることを防止出来る」

「コストが削減できる」

「職場の他の人に建設の仕事を説明しやすくなる」

「その結果、職場内で合意形成がしやすくなる」

 そういった事を叶えてくれる会社だ。

 

 そんな会社の株を買ってみたんだ。

長くなったので続きます。

 

 

2020年 令和二年 伊勢神宮カレンダー 神宮美景