あなたがどれだけ損をして感情的になってもマーケットはかまってくれない
1.決算シーズンが終わって
8月14日をもって夏の決算祭りが終わった。
私のポートフォリオを構成するマークラインズ、ウィザス、日本リビング保証、プレミアグループなどは、いずれも良好な数字を出した。
デジタルガレージ等、見た目がパッとしない決算を出した企業もあったが、内容的には悪くなかった。
ポートフォリオの半分以上が良好な決算を出したにも関わらず、私の資産は増えていない。むしろ減っている。
8月2日から今週末にかけての半月で、私の運用資産は4.20%減った。
決算が発表される事で株価は上下に変動する。
予想より良い数字を出せば上がり、予想より悪い数字を出すと下がる。
それが一般な動きなんだけど、今回の決算に限って言えば良い数字を出しても下がっている株が多い。
もちろん悪い数字を出すと叩き売られている。
決算の内容を見て「Yes!Yes!Yes!」と喜んだのもつかの間。
次の日「あれ、全然上がっていない?昨日見た数字は幻だったか?」
ともう一度決算資料を見直すこともしばしばだった。
今回の決算祭りは当たりのない宝くじだったのかもしれない。
まあそういう事もある。それが株式投資、なんだ。
2.株価が上がらないと
株価が上がらないと、多くの株主はフラストレーションが溜まってくる。
「なんで上がらないんだ、このクソ株!」
「株価対策をしろ、無能経営者!!」
「社長をクビにするのが一番の株価対策だ。」
ネット上にはそんな罵詈雑言があふれる。
ああ、じつに醜い。
感情的になってしまう人が株式投資をやって、勝てるか?
断言する。投資は感情的になると絶対勝てない。
不安とか、恐怖とか、雰囲気にながされやすいとか、強欲とか、ケチとか、熱狂とか。
どれもこれも株式投資の敵だ。
世の中に投資戦略は無数にある、ってことは何度も書いた。無数にあるどの投資戦略でも、感情的になると負けるのは共通している。長期投資でもデイトレでも、バリュー投資でも成長株投資でも、感情的になって勝てる投資戦略はない。
株価が下がって損をして感情的になるのは、カモにされて喰われて退場する一番の近道だ。感情的になった時はこの事を思い出そう。
3.株価が暴落する日も企業は金を稼ぐ
持ち株の株価が下がってつらい時に、思い出すと良い事がもう1つある。
どれだけ株価が下がった日も、その会社の中の人はお金を稼いでくれていることだ。
株を買うという事は、会社を買うことだ。株主になることは、会社の一部を所有する事だ。自分が(一部を)所有する会社がお金を稼ぐことは、自分のお金が増えるのとおんなじ事だ。
つまり株価が暴落しているその当日も、自分のお金は少しずつ増えていると考えればいい。
会社がお金を稼ぎ、資産を増やし、成長してさらにお金を稼ぐようになる。この状況が続けば、必ず株価は持ち直す。それなのに「クソ株、クソ経営者」と、お金を増やしてくれる人に対して文句を言うのはいただけない。
雨は必ず上がるし、冬はいつか終わる。冬が終わった時は、苦しいときも成長を続け資産を増やしていた企業の株価が復活する。
そう思えば、一時的な株価の下落に慌てふためくことはないはずだ。
4.自分の感情は敵だ、他人の感情は味方だ
自分の感情に振り回される限り、投資で勝つことはできない。
しかし実際のマーケットは感情で動く。暴落時やバブルなど、株価が激しく動くときほどそれは著明になる。
感情が激しく揺さぶられて株価の動きが実際の企業価値とズレるときほど、マーケットはゆがんでいると言える。
マーケットのゆがみは投資家にとってチャンスだ。価値あるものを大幅に安く買う事ができれば、投資で負けることはほとんどないんだ。
他人の感情が激しく動くときほど儲けるチャンスだ。
そう考えると、こんな内容のブログを書いている場合じゃない。
もっと恐怖や不安をあおる文章を書くべきなんだな。うん。