震災後の遠藤照明とシンプルな投資
1.2011年3月からの日本
前回の続きです。
東日本大震災が起きて、震源地の宮城県を中心とした東北の太平洋側は被害が甚大だった。鉄道や道路などの交通網は各所で分断された。
しかし被害の規模に対して、その復興のスピードはとても早かったように思う。例えば東北新幹線は、4月29日には既に全線の運転を再開している。それぞれの立場の人間が、それぞれの立場で全力を尽くして復興に向けて動いている。そんなような雰囲気があった。
ただ、たくさんの人が亡くなっていることもあり、「自粛ムード」というものが蔓延していた。花見やお祭りやコンサートなど、日本中で華やかな行事が中止されていた。多くの国民が喪に服していたんだ。その結果、経済が回らず商売がうまく行かず、更に苦しくなる人もいたんだけど。
そして大震災以降、日本中の原子力発電所が運転を停止した。
原因はもちろん福島第一原子力発電所のメルトダウンだ。震災とは全く関係ない地域の原子力発電所も、「安全が確保されるまで」運転再開を見合わせるという事になった。原子力発電所が運転を停止した分、他の火力発電所などで発電を補わないといけない。しかし東北地方はその火力発電所なんかも大きな被害を受けていた。補おうにも使える発電所が残っていなかった。その結果、全国的に電力不足が起こった。
節電運動が強く推進された。地下鉄のエレベーターが運行を停止したり、クーラーが消されたり、コンビニの照明が半分消されたりしていた。それでも足りなくて、時々計画停電が行われることもあった。
2.LEDを買おう!
その頃私は忙しく仕事をしていた。震災後しばらく経過しても、まだまだ生活は落ち着いていなかった。
震災後に買った日経平均のETFはわずかに上昇したが、その後もヨコヨコに推移していた。日本は終わらなかったが、すんなり株価は戻らなかった。
照明が弱く落とされた街を歩いていた時に、ふと思った。
「LEDを買えばいいんだ」
電気屋でLEDの電球を買い、白熱灯の電球と交換した。
そして日経平均のETFを全部売却して、そのお金で「遠藤照明」という株を買った。
遠藤照明はLEDを作っている会社だ。電力不足だから蛍光灯や白熱電球からLEDへの移行が進むだろう。個人でも節電運動に協力的な人はたくさんいた。これはもう日本中の大きな流れだ。国の政策だ。実際、LEDへの転換に補助金を出している自治体もあった。
ETFを売り、塩漬けになっている他の株を売り払って、その資金で遠藤照明を買った。本当に、お腹いっぱいになるまで買い集めた。そして放って置いた。
その結果、とても儲かった。
800~1,000円で買った株を、2,100~2,900円で売ることができた。
投資家として仮死状態だった私だったが、目覚めていきなりヒットを飛ばした。資産を倍増させることができた。
3.シンプルな投資
このときの投資は実にシンプルな発想から行えた。
振り返ってこの話を見れば、誰でも納得できるストーリーだ。
もちろん多少の分析は行ったけど、企業分析は確認のためだけに行った。ストーリーは夜の街で思いついた。思いついてすぐに勝ちを確信した。
こんなストーリーは誰でも思いつくことができる。経済のサイクルや決算書の知識なんて必要ない。投資のキャリアも必要ない。ただ、アイデアさえあればいい。
こんなアイデアを息子には期待しているんだ。
息子よ、私を高みに連れて行ってくれ。
こんなにシンプルな投資がうまくいく機会は多くないだろう。でも、チャンスは必ずやってくる。
その時は思い切って勝負に出たい。
↓ 震災時、スマホの充電は本当に大事です。
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