中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

ブラック企業に飼われないために

 

社畜のイラスト

いらすとやにはこんなイラストもあるんだ。平然とした社畜の表情がとても怖い。

 年号が変わって初めに書く話としては、ちょっと暗い内容かもしれない。でも、前回の続き。

 

 

1.それ以外の選択肢を持つために

独占は最強のビジネスモデルだが、独占を受けてしまった方は最弱だ。

 

ウクライナはエネルギーの供給を、ロシアからパイプラインで送られる天然ガスに依存した。その結果ロシアに逆らえなくなり、さんざん辛酸をなめた。現在は原子力発電所を建設してエネルギー安全保障に努めている。チェルノブイリを経験しても、原発に活路を見出すしかないところまで追いつめられた。

 

1940年頃の日本はアメリカから石油の輸入を止められた。その結果、勝てるはずもない戦争に突入してしまった。

 

スルガ銀行の社員は、収入を会社に頼ってしまった。その結果、パワハラの嵐の中でも辞めることができず、ただ耐え忍んでいた。

 

じゃあどうすればいいか?ほとんどのサラリーマンは、会社にその収入を完全に頼っている。決してスルガ銀行の社員が特別な訳ではない。サラリーマンの多くは最弱の立場に立っている。

これではまずい。

 

そこで、対策を3つ上げてみる。

① どこでも働けるスキルを身につける。

② 収入を1ヶ所からの給料だけに頼らない。

③ 十分な資産を築いておく。

 

3つとも選択肢を複数持つ、という対策だ。順番に書いていきたい。

 

 

2.どこでも働けるスキルとは

 間違ってブラック企業に就職してしまった時は、辞めればいい。日本では職業選択の自由憲法によって保証されている。会社を辞める権利は、どんな人でも持っている。

問題はその権利を行使する事が出来ない社員の方にある。

 

辞められない理由は「辞めたら次の就職先がないかもしれない」だろう。

労働条件がきつく年収も少ないなら、もっといい条件のところに就職すればいい。しかし、次の仕事が見つからなければ生活環境がもっと悪くなる。見つかったとしても、更に悪い条件の就職先しかないかもしれない。

そういうことを考えると、多少ブラックでも今の会社に残ることを選択してしまうのだろう。スルガ銀行の社員のように。

 

 この場合、次の就職先を心配する必要のない、確固としたスキルを身に着けておけば安心だ。

分かりやすい職業で言えば、医師や看護師、薬剤師などの資格だ。弁護士や会計士などの資格も有用だ。手に職をつけておけば、社会や企業に求められる技術があれば、転職先を心配する必要はない。

 

その代わり、スキルは磨き続ける必要がある。これらの資格は取得した時がスタートなんだ。医学部に合格したから、医師免許が手に入ったから安心だ、とはならない。その先もずっと修行の道が続く。

あと、これらの資格は取得するのに何年もかかる。実際仕事を始めてみて「全然合わなかった、辞めたい」となった場合、ちょっとロスが大きい事も難点だ。

 

 

3.収入を1カ所の給料だけに頼らない

収入を独占されないためには、依存先を数カ所に増やしておけばいい。例えばこんなライフスタイルはどうだろうか?

 

ちょっと田舎の方に住んで生活費を抑える。畑を借りて農業をやってみる。忙しくない時期はリヤカーで焼き芋を売る。冬はスキー場でスキーのインストラクターをやる。せどりをちょこちょこやる。近所の中学生に勉強を教える。

それぞれ年間80万円ほど稼げば、それだけで十分暮らしていける。

そのなかのひとつがダメになることもあるだろう。例えば暖冬で雪がなくてスキーのインストラクターの収入がなかったり、冷夏で畑が上手くいかなかったり。

でも複数の収入源があれば、ひとつくらいダメになっても暮らしていける。これはこれで結構安定していると思う。

実は私も、こんな生活に憧れている節がある。

 

環境のいい会社に勤めていても、いつリストラされるかわからない世の中だ。ブラック企業じゃなくても会社にすべてを依存するのは危険だ。収入の分散は、これからの世の中で安心して暮らす一つの手段だろう。

もちろん、一個一個の収入源を確保するのもそれなりにスキルが必要だ。特に農業。よく勘違いしている人がいるけど、農業はのんびり身体を動かしていればできる生易しい職業じゃない。体も頭も使う、スキルが必要な職業だなんだ。舐めてると酷い目に合うので気を付けよう。

 

 

4.十分な資産を築いておく

「宝くじで1億円当たったらいつでも辞める」

このようなセリフを口にした事があるひとは多いだろう。よく聞く話だ。でも、宝くじは当たらない。ジャンボ宝くじの100万円が当たる可能性すら100万分の1しかない。

宝くじの当たる確率2019年は?交通事故や隕石に例えると・・・! - 気になる話題・おすすめ情報館

 

宝くじについての考えはずっと前に書いた。

 

宝くじは当たらないが、他の方法で資産を築けば安心だ。

資産がたくさんあれば、その運用益でも十分暮らせる。5億円あれば、1%の利息でも毎年500万円の収入になる。そもそも5億円もあれば、よほどの下手を打たない限り、一生食うに困らない。

そのような状態を「経済的自由」という。お金によって人生の行動が左右されない、という自由だ。

 

そのために株式投資を勧めるのがこのサイトの趣旨だ。

頑張って勉強して、自由を手に入れたい。まず私が。

 

 

 ↓ 株式投資をやるなら最初に読むべき本。確信をもってお勧めします。