中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

市場に個人のジンクスが入り込む余地などない

ベアとブルのイラスト

NYの株式市場が大きく反発したこともあり、本日の日本の株式市場もそれなりに反発した。しかし今後どうなるかなんて全くわからない。このまま反発していくかも知れないし、まだまだ下がるかも知れない。

 

まだまだ下がるかもしれないが、昨日、一昨日と、安くなっている株を少し買った。どれだけ株式市場が下がっても現金の価値は下がらないが、現金の価値は上がることも無い。南の島のフローネの母ではないが、種は蒔かないと収穫は望めない「不思議な島のフローネ」に見る株式市場での生き残り方 -

安い株は売るものじゃない。買うものだ。

まあ最近買った株の金額など僅かなので、いくら上がってもここ1ヶ月で失った額と比べれば雀の涙だ。それでも前を向いて戦う姿勢は失いたくないんだ。

 

さて、このブログのタイトルは「中1の息子に教える株式投資の始め方」である。そして息子の名前は「くま」だ。もちろん偽名だが、「くま」は息子のあだ名でもある。家族内で使われているあだ名をそのまま偽名として持ってきた。

 

知っている人は当然知っているが、「くま」を英語で表す「ベア(Bear)」には「弱気」という意味がある。株式市場の季節が冬になって、今後どんどん株価が下がるだろうという「株価に対する弱気」の事を「ベア」という。クマが、立ち上がって爪を振り下ろす事で攻撃することから名付けられたようだ。

このイメージはまさに最近の私だ。クマの振り下ろす爪の一撃で、大きなダメージを受けてしまった。重傷を負いながらも、なんとか倒れず持ちこたえている。

 

一方、これから株価が上がるだろうという「強気」は「ブル(Bull)」という。ブルは「ウシ」の事だ。ウシが角を下から突き上げて攻撃することから名付けられた。下から突き上げて貰えればありがたいが、最近ちょっとご無沙汰だ。

 

株を買ってお金を増やす為の知識を身につけるはずのブログが、その息子の名前を「くま」にしている。なんて縁起が悪いんだろう。よし、今日から息子のあだ名は「くま」じゃなくて「うしお」にしよう!そうすれば持ってる株も再びアゲアゲになるはずだ!!

 

そんな事は決して考えない。

 

 

株式投資は確率のゲームだ。絶対に儲かる、という事は絶対にない。

でも儲かる可能性が高いか、低いか、というのはある。それを自分で判断するゲームだ。なるべく可能性が高いだろうと考える方に賭ける。それを正しく繰り返していれば、ゆっくりとお金が増えていく。株式投資はそんなルールになっている。

 

確率のゲームなので、運も結果を左右する。70%の可能性で勝てる、と正しく判断しても、30%の負けを連続して引いてしまう可能性もある。そんな負けを連続して引くと、やがて「ジンクス」とか「流れ」とか、そういう見えないものの存在を信じてしまう。

 

信じるのは構わないが、あまりオススメしない。

 

 

息子の名前が「くま」としているブログがここにある。確かに「クマ」は弱気相場のことだ。

でも、そんなもので株価が影響を受ける訳がない。このブログは訪問者が1日10人を切る日すらある。そんな弱小ブログが、市場を動かすか?ありえないだろう。

 

「俺がスタジアムに行くと、なぜかいつも応援しているチームが負ける。今日負けたのもきっと俺のせいだ。もうスタジアムには行かない!」

そうやってチームの負けを自分のせいにする、「責任感の強い人」を時々見かける。数万人の観客が集まるスタジアム、その裏にもっとたくさんいるファン。それなのに、たった一人のファンの行動がチームの勝ち負けを左右するはずがない。頑張って戦うプロの選手に失礼だろう。

 

合理的に判断するのが株式投資のキモだ。ジンクスなんかに流されてはいけない。

だから息子の名前は「くま」だ。これからも変わらない。

そしてこのままで、ちゃんと利益を上げてみせる。

 

  

[まとめ買い] うしおととら(少年サンデーコミックス)