中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

今すぐ投資の開始を勧める2つ目の理由

雪だるまを作っている子供のイラスト 

12月になった。今年もあと1ヵ月で終わる。

投資家が今年一年のパフォーマンスを気にしだす頃だ。一年間で自分の投資したお金が何%増えたか?そういう報告というか自慢というか、あるいは自虐みたいな情報がtwitter等でしばしば流れてくる。

今年〇〇万円儲かった、という指標は運用資金に左右される。100万円投資している人が100万円儲ける事と、1億円投資している人が100万円儲ける事では全く意味が違う。しかし比率は公平だ。〇%増えた、という指標は運用資金量に左右されない。100万円を110万円に増やすのも、1億円を1億1千万円に増やすのも、同じ10%増加だ。運用の成績を%で示せば、どれくらいの金額を投資していても平等に比較できる。まあ、100万円と1億円では精神的なプレッシャーは違うだろうけど。

 

一年後に息子は株式投資を開始する。

最初は儲からなくてもいい、生き残ることだけを考えればいいという話を書いた。まず生き残れ。儲けるのはその後だ。・・・ジョージ・ソロスの名言 。

また、生き残れなくても経験さえ積めればいいとも書いた。今すぐ投資の開始を勧めるたった1つの理由 -

でも、運にも恵まれて毎年10%の利益を上げることができたと仮定しよう。その場合どうなるか?スタートは30万円だ。

 

2019年 300,000円でスタート。

2020年 330,000円。

2021年 366,000円。高校1年生。

2022年 399,300円。

2023年 439,230円。

2024年 483,153円。現役合格なら大学1年生。

2025年 531,468円。

2026年 584,615円。

2027年 643,076円。大学4年生。22歳。

2045年 3575,452円。40歳。

2054年 9,273,804円。50歳。

2064年 24,053,860円。60歳。

 ・・このように60歳の時点で30万円が2400万円を超えて増える。60歳で30万円が80倍になる。これが複利の力だ。小さな金額からスタートしても、時間をかければ大きな金額になる。早ければ早いほど、時間を味方にできる。複利の魔法の力を存分に振るう事ができる。

 

 

少し遅れて、大学1年生の18歳から始めたとする。スタートは同じく30万円だ。

2024年 300,000円でスタート。大学1年生。
2025年 330,000円。
2026年 366,000円。
2027年 399,300円。大学4年生。22歳。
2045年 2,220,074円。40歳。
2054年 5,758,302円。50歳。
2064年 14,935,554円。60歳。

 ・・数年スタートが遅れただけで、60歳の時点で1500万円。900万円以上違う。それでも50倍近くには増えるが、たった数年の違いで900万円の差は大きい。早く投資を始めるアドバンテージは十分に理解できるはずだ。少しずつ大きくなる雪だるまは、長い時間をかけて作ると本当に大きくなる。

 

 

ついでにもうひとつのパターン。中2で開始したが、スタートの段階で25万円しか集めることができなかった場合。


2019年 250,000円でスタート。
2020年 275,000円。
2021年 302,500円。高校1年生。
2022年 332,750円。
2023年 366,025円。
2024年 402,628円。現役合格なら大学1年生。
2025年 442,890円。
2026年 487,179円。
2027年 535,897円。大学4年生。22歳。
2045年 3,277,497円。40歳。
2054年 7,728,170円。50歳。
2064年 20,044,883円。60歳。
 ・・このように60歳の時点で25万円が2000万円を超えて増えるのだが、初めの5万円の差が400万円の差に膨らんでしまっている。この差も大きい。種銭をきちんと集める必要性も納得できるだろう。

 

ちょっと話が脇にそれた。

でも早く始めるという有効性は十分に理解できたと思う。

ちょっと前に今すぐ投資の開始を勧めるたった1つの理由 - という話を書いた。そのわずか数日後に2個目の理由を書いてしまった。どこが「たった一つの理由」なのかさっぱり分からないが、タイトル以外は納得してくれるんじゃないだろうか?

 

繰り返すが、投資は早く始めた方がいい。本当に、今すぐ始めろ。まずは種銭集めからだ。