このブログをちまちま書いているが、読者はほとんど居ない。
そしてマーケットの雰囲気も悪く、持ち株の値もだらだらと下げている。
ちょっと寂しい。
が、しかし。
こんな時こそ地道にやる。
いつかこのブログを読んで偉大な投資家に成長した息子が、感謝のしるしとして油田をひとつプレゼントしてくれるかもしれないし。
では昨日の続き。
利益は3兄弟。
営業利益と経常利益、当期利益。3つの利益があることを説明した。
なんで3つもあるんだ!ややこしや~!
わざとややこしくしてるのか!!
と思ってるかもしれないが、そんな事はない。ちゃんと理由がある。
まず末弟の当期利益。
これは絶対に必要。当期利益は会社が最終的に稼いだお金そのものだ。紙幣印刷機がどれだけ動いてお金を作り出したか。その今年のパフォーマンスを示す数字だ。
会社の所有者である株主にとっては自分の取り分そのものだ。
スポーツでも結果が良くない時、
「たまたま今日は調子が良くなくて・・・。」
という事もある。
しかし、勝ちは勝ち。負けは負け。結果が全てだ。
当期利益はその年の会社の結果を無慈悲に示してくれる。
しかしこれだけではだめだ。
カレーショップで考えてみると分かる。
ゴキブリカレーを出してしまった事件のせいで、その年がたまたま大赤字だったのかもしれない。
あるいは海鮮カレーを作ろうとして仕入れた貝から大きな真珠が出てきて、そのおかげてその年だけ当期利益が多かったのかもしれない。
当期利益は特別な事件によって左右される。
その年の登記利益だけで、会社の実力を測るのは危険だ。
次に長男の営業利益
営業利益はその会社が本業で稼ぐ力を教えてくれる。食材から真珠が出てこようが、カレーからゴキブリが出てこようが、きちんとカレーライスが売れていれば営業利益に影響しない(ゴキブリが出てきて売上が下がったときは別だが)。
その会社の本業の調子が良いかどうか、営業利益は教えてくれる。
スポーツでも、運だけで勝った選手が次も勝つ可能性は低い。
実力をしっかり持っている選手が次に勝つ可能性が高い。
営業利益は、運を排除した会社の実力を示してくれる。
毎年安定して営業利益を伸ばしている会社は、その実力が信用できる。
最後が次兄の経常利益
カレーがどんどん売れて、営業利益をあげているカレーショップがあるとしよう。
しかし、このカレーショップに莫大な借金があった場合、儲かったお金から多くの利息を払わなくてはならない。
あるいはカレーショップに莫大な財産があってそのお金を貸していた場合。売上は大した事がなくても多くの利息が入ってくる。
借金がどのくらいあるか。利息をどのくらい受け取っているか。
これは1回限りの運じゃない。会社の実力の一部だと考えていい。
利息その他を含めた会社の実力を測る数字として、経常利益がある。
本業の利益である営業利益に、利息等を足したり引いたりすると経常利益が出せる。
計算の過程でいうと、営業利益、経常利益、当期利益の順番だ。
でも当期利益、営業利益、経常利益の順番のほうが理解しやすい。
利益が3つある理由が分かっただろうか。
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息子に油田をもらったらこれを着る。