種銭を用意する努力
「株式投資で月に2300万稼いだOLのスゴい方法!」
などという宣伝文句で投資の必勝法を売るサイトの広告。ネットでしばしば見かける。月に2300万円稼ぐのはスゴい、というより羨ましい。
本当であれば。
しかしこの宣伝文句、種銭については伝えていない。
10億円を運用しているOLが月に2300万稼ぐのは、ちっともスゴくない。
月に2.3%の上昇なんて当たり前だろう。たった1日でもそのくらい上昇することもある。もちろん下がることもある。
一方、100万円だけ運用しているOLが月に2300万を稼ぐのは、スゴい。というか、ほぼ無理だろう。
100万円で2300万円稼ぐためには、240%の上昇が必要になる。よほどのリスクを取らないと不可能だろうし、そんな危ない方法を知ったところで実践したくない。
株式投資はかけ算だ。
だから、元の金額である種銭の額に比例して稼ぎが決まる。少額の投資資金で大いに成功しても、その総額は高が知れている。
有名な兼業投資家である「エナフンさん」は、株式投資を始めるにあたって倹約に倹約を重ね、2000万円の種銭を貯めたという。
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やはり成功する人はやる事が徹底している。
息子に、少ない手持ちのお金から投資資金(の一部)を捻出させるのはこのためだ。株式投資の第一歩は種銭を用意することだ。それを学ばない限り、投資を学んだことにならない。
株式投資は楽をして金を稼ぐ方法じゃない。
努力に努力を重ねて、金を稼ぐ方法なんだ。