中1の息子に教える株式投資の始め方

40代の兼業投資家です。2019年の秋に株式投資を始める予定の息子「くま」に、投資の心構え、決算書の読み方、ビジネスモデル等をやさしく教えます。

仕事には足し算の仕事と掛け算の仕事がある

 

 

この世の中には2種類の仕事がある。

足し算の仕事と、掛け算の仕事だ。

 

ほとんどの社会人は足し算の仕事についている。

例えばケーキ職人。

給料をもらっている雇われのケーキ職人の場合、収入を増やすには倍の時間働く必要がある。一日の給料が1万円なら、2万円を手に入れるために2日間働けばいい。

ケーキ屋さんを自営しているケーキ職人の場合、収入を倍にするためには、ケーキを2倍焼く必要がある。いきなりケーキの値段を倍近くに上げるのは難しいと思う。

 

もちろんそんな単純計算では計れないことはわかっている。しかし、給料が突然倍になることはあまりない。

収入を増やすためには多くの仕事をしなくてはいけない。雇われケーキ職人の仕事は足し算の仕事だ。

 

   ケーキ屋さんのイラスト

 

 

一方、世の中には掛け算の仕事もある。

例えば漫画家だ。いくら漫画を量産しても、掲載してくれる雑誌がなければ収入はゼロだ。自分のサイトを作ってネットで公開して・・という方法もあるのだろうけど、その方法で食べていくのは難しいだろう。

しかし、漫画が売れるようになれば、収入は簡単に倍になる。

出版社がどんどん印刷してくれて、その印税を漫画家に届けてくれる。

掛け算の仕事は、収入が自分の仕事の量や時間に比例しない。

 

 

ケーキ職人も、掛け算の仕事の世界に入る事ができる。

人を雇えばいい。人を雇って自分の技術やレシピを教えれば、自分がケーキを何倍も焼くこと無く収入を何倍にも増やすことができる。

 

しかし人を雇って給料を払っても、必ず売上が良くなるとは限らない。全くケーキが売れなくても給料を支払う必要がある。

掛け算の仕事はうまくいくと収入が何倍にもなるが、失敗するとゼロ以下になる。

掛け算の仕事は足し算の仕事と比べると、ハイリスク・ハイリターンだ。

 

 

そして、株式投資は掛け算だ。

 

私は足し算の仕事に就いている。

足し算の仕事で得た収入の一部を、掛け算の株式に投資している。

バランスは取れているように思う。

 

 

こんな話を、以前から子どもたちに話していた。

納得しているかどうかはわからない。子育てなんてそんなもんだ。