仕事には足し算の仕事と掛け算の仕事がある
この世の中には2種類の仕事がある。
足し算の仕事と、掛け算の仕事だ。
ほとんどの社会人は足し算の仕事についている。
例えばケーキ職人。
給料をもらっている雇われのケーキ職人の場合、収入を増やすには倍の時間働く必要がある。一日の給料が1万円なら、2万円を手に入れるために2日間働けばいい。
ケーキ屋さんを自営しているケーキ職人の場合、収入を倍にするためには、ケーキを2倍焼く必要がある。いきなりケーキの値段を倍近くに上げるのは難しいと思う。
もちろんそんな単純計算では計れないことはわかっている。しかし、給料が突然倍になることはあまりない。
収入を増やすためには多くの仕事をしなくてはいけない。雇われケーキ職人の仕事は足し算の仕事だ。
一方、世の中には掛け算の仕事もある。
例えば漫画家だ。いくら漫画を量産しても、掲載してくれる雑誌がなければ収入はゼロだ。自分のサイトを作ってネットで公開して・・という方法もあるのだろうけど、その方法で食べていくのは難しいだろう。
しかし、漫画が売れるようになれば、収入は簡単に倍になる。
出版社がどんどん印刷してくれて、その印税を漫画家に届けてくれる。
掛け算の仕事は、収入が自分の仕事の量や時間に比例しない。
ケーキ職人も、掛け算の仕事の世界に入る事ができる。
人を雇えばいい。人を雇って自分の技術やレシピを教えれば、自分がケーキを何倍も焼くこと無く収入を何倍にも増やすことができる。
しかし人を雇って給料を払っても、必ず売上が良くなるとは限らない。全くケーキが売れなくても給料を支払う必要がある。
掛け算の仕事はうまくいくと収入が何倍にもなるが、失敗するとゼロ以下になる。
掛け算の仕事は足し算の仕事と比べると、ハイリスク・ハイリターンだ。
そして、株式投資は掛け算だ。
私は足し算の仕事に就いている。
足し算の仕事で得た収入の一部を、掛け算の株式に投資している。
バランスは取れているように思う。
こんな話を、以前から子どもたちに話していた。
納得しているかどうかはわからない。子育てなんてそんなもんだ。